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【よもやま話】車のことなど(若者の車離れ)

車のことなど(若者の車離れ)

 このブログのタイトルは「よもやま話」
当初の思惑は、退職後に時間を持て余すことの無いよう日々のよもやま話を綴っていこうというものだったが、考えてみると多彩な趣味があるわけでもないし語るほど変化に富んだ日々を送っている訳でもない。
そこで唯一の趣味と言えないこともない映画の話が主になるのだろうと、副題に「ほとんど映画かも」と付け加えてみた。
案の定、2017年11月の開設以来、すべてと言っていいほど映画の話になった。
まぁ、これからも主体は映画の話だと思うが、記録が鑑賞に追いついてきたので当初の目的だったよもやま話を綴ってみようかと。
でも、映画以外に何があるだろうか?
とりあえず、好きな車の話でも…と思い立った。

 若者の車離れが話題になってから久しい。
昭和に青春を過ごした人間にとっては寂しい限りだが、これは車をステイタスの一つとして位置付けるのではなく単なる道具として捉えるようになった事象の表れだろうから、ある意味ではよいことなのではないかと思っていた。
どうやら、そうではないらしい。
本当に車を必要としなくなっているというのだから驚きである。

若者の車離れ、という言葉がよく使われるようになったのは21世紀に入ってからではないかと思うけれど、それ以前の1990年代に大きな変化があったように思う。
それは若者の車に対する嗜好性が大きく変化したことだ。
モータリーゼーションの一翼を担っていた若者の車に対する趣味性が、スポーティーなものからSUVやワゴン、ミニバンへと変化した。
当時の人気車種はパジェロやレオーネ、デリカだった。

その頃、勤務していた会社の関連工事会社でパジェロを使用していたので、一度乗せてもらったことがある。
ジープに毛の生えたような車で、狭いし乗り心地も悪かった。
まぁ、悪路走行には適していたかもしれないが、自分の生活様式の中でこのようなコンセプトの車が必要とは微塵も思わなかった。
だが世の中は確実に車に対するニーズが大きく変化していたのだ。

レガシーは他社のワゴンと違い、セダンの派生車種ということではなくワゴンをコンセプトに設計されている車という風情で、アウトドアライフを楽しむ人には洒落た雰囲気もあって人気なのは理解できた。
ただレガシー人気にあやかって自社の商用車をワゴン仕上げる風潮には、いささか辟易したものである。
デリカも、もともとは商用車だったが、三菱の社風なのか頑丈な出来映えだったのだろう、そこにキャンプなどを楽しむ若者が目を付けた。
ということで若者たちの生活様式が、バブル時代の影響もあったのか、大きく変化したため車の人気車種もスポーティーなものからアクティヴなものへ移った。
それが証拠にソアラ、シルビア、プレリュードのデートカー御三家の人気は、あっというまに収斂してしまった。
これが後に若者たちの車離れを加速したのではないだろうか?

さらに、もう一つ。
経済的な側面も見逃せない。
21世紀になって若者の生活に大きく関与し始めたのが携帯電話。
車からゲームやインターネットに価値が移った。
さらにバブル期の影響がそのまま残っているのか、都市部では駐車料金が高く若者には大きな経済的負担を強いている。
まぁ、若者だけじゃないけれど…
これは東名阪に限ったことではなく、地方の県庁所在地にも言える。
そして運転免許を取得した潜在的購買者は、都市に集中するものなのだ。

2010年にもなれば、1980年代後半から1990年代に価値観が変化した若者たちの子供たちが、潜在的な購買者層に成長する。
彼らは車を道具としてか見ない。
誰かが持っていればよい、あるいは必要な時にレンタルすればよい。
まぁ、そんな風に車への欲求が変化し、結果として若者の車離れという現象が顕著になったのかと思うのだが、どうだろうか。

加えて社会というのか経済というのか、年功序列から実力社会、能力のある者が経済的な恩恵を受けるべきだという風潮になりはじめた。
これは一見、若者に有利に思えるかもしれない。
能力ある若者も無い者も一律に安い給料で働くのは理不尽であるとさいうことだったが、よく考えてみればすべての若者が優秀なわけではない。
企業は、そうであれば優秀なものだけ正社員にし、そうではない者は派遣で済ますほうがコストメリットがあると考えた。
能力主義は、少し違う方向に舵を切った。
優秀ではない者が安心してローンを組めなくなった。
車は人生において家の次に高価な買い物だ(そうではない人もいるが)。
若者はローンで購入が当たり前だったのだが、それができなくなった。
これも若者の車離れの一因だろう。
彼らの収入では携帯代を払って車のローンを組むのは難しい。
二者択一、携帯が選ばれた。

そして今や、若い時分に金食い虫の車を持つことは意味をなさなくなった。
アウトドア好きの連中が、目的に合った車を持てばいい。
また結婚したり、子供ができて必要になったら持てばよい。
だから車はSUVやワゴン、ミニバンだらけになってしまった。
都市型SUVなんて、訳の分からないコンセプトの車も登場し人気を博している。
ステイタスであった車は道具になったのだから、正常進化と言えなくもないが…
なんとなく寂しいものがある。

ランボルギーニミウラ.jpg
LEBOLANT CARSMEET Webより
個人教授(1968年)」でナタリー・ドロンが運転した車ランボルギーニ ミウラ

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