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【DVD鑑賞】天才作家の妻/40年目の真実

天才作家の妻/40年目の真実
 制作年  2017年
 監督   ビョルン・ルンゲ
 出演   グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、
      クリスチャン・スレイター、マックス・アイアンズ、
      ハリー・ロイド、アニー・スタークほか
 劇場公開 2019年1月
 録画日  DVD形式 2019年11月11日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2020年12月


 劇場で予告編を観たとき、「おぉ!グレン・クロースじゃあ。話も面白そうだし観るぞ!」と思ったのだが、どういうわけか観逃してしまった。
うーん、やっぱり劇場で観たかったな。

グレン・クロース、こういう秘密を抱え込んで生き抜いていく女性を演じると巧い!
アルバート氏の人生(2011年)」も素晴らしかったが、本作も負けず劣らず。
もちろん「危険な関係(1988年)」のストーカーっぷりも鬼気迫るものがあって悪くはないが、抑え込んだ感情を表情に滲ませる演技は感動ものである。
うん、やっぱり映画は女優で観るのが一番楽しいなと思うのである。

わが街仙台では2019年4月の劇場公開だったようだ。
実は前月(3月)シャーロット・ランプリング狙いで「ともしび(2017年)」を劇場鑑賞したのだが、同じ頃の予告編だったように記憶している。
そして両作品とも、長い結婚生活の秘密が明かされる展開で、夫の過去に関わる秘密暴露ものだと思った。
まぁ、だいたいが女絡みなのだが…(男子目線?)

両作品とも、全く違う話だったなぁ。
「ともしび」は、どちらかというとワケワカランチン系だった。
それに比べて本作は物語としては分かりやすいし、ヒロインの選択も時代を考えると分からないことはないので腑に落ちる内容だった。

 ノーベル賞を受賞することになった小説家の妻の話である。
いや、夫婦の話というべきだな。
妻は大学教授だった夫の教え子で小説の才能があった。
しかし当時(1960年代か?)は女流作家の作品は色眼鏡で見られていた。
まともな感覚では受け入れられない…
これは読者ではなく、出版業界のことなのか…
ふと「デブラ・ウィンガーを探して(2002年)」を思い出してしまった。

それは二つの側面。
一つは女優という職業での年齢的な差別意識に苦しむ女優達。
映画制作業界のづ通の種なのかもしれない。
まぁ、これには観客側の女優観も大きく影響しているが…
もう一つは、そういう業界の中にあってグレン・クローズは常に第一線で活躍していること、つまり彼女は性差と年齢と闘いながら女優業を続けてきたこと。
デブラ・ウィンガーや本作の妻とは異なる選択をしたのだ。

本作の妻は「共同執筆」選択した。
いや、夫のアイデアを小説にし直した(と自分を納得させた)。
そして夫名義で出版した。
この選択は「メアリーの総て(2012年)」と同じだ。
だが最初はそうだっただろうが、後半はほとんど彼女が執筆していたのだろう。
ここに夫婦の苦悩があった。

そして、ほぼ主夫として過ごした男がノーベル文学賞を受賞する。
二人の関係は微妙に変化してゆくのだ。
夫側の苦悩は、ずいぶん端折られている気がする。
まぁ、物語を面白くする上では才能ある妻の屈折した感情を描くほうが、手段としては効果的なのだろうとも思う。
ちょっと不満はあるけれど…

ラストは夫にとっては、これでよかったのかな。
彼なりに肩の荷は下りたのかもしれない。
さて、妻は息子にどのように真実を伝えるのだろうか。

クリスチャン・スレイターが演じる記者の関りによって、観客には真実のベールが一枚一枚剥がされてゆく。
構成としては巧い作りになっていると思う。
クリスチャン・スレイターって気が付かなかったけれど…

まぁ、とにかくグレン・クローズの演技が素晴らしい。
これ、MMシアターのMさんに紹介しよう。
師と仰ぐ映画博士A氏にも、イチオシと報告しよう。

天才作家の妻 -40年目の真実- [DVD] - グレン・クローズ, ジョナサン・プライス, クリスチャン・スレーター, マックス・アイアンズ, ハリー・ロイド, アニー・スターク, エリザベス・マクガヴァン, ビョルン・ルンゲ
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