2コメント

【DVD鑑賞】レ・ミゼラブル(2019年)

レ・ミゼラブル(2019年)
 制作年  2019年
 監督   ラジ・リ
 出演   ダミアン・ボナール、アレクシ・マナンティ、
      ジブリル・ゾンガ、ジャンヌ・バリバール、
      イッサ・ペリカほか
 劇場公開 2020年2月
 録画日  DVD形式 2021年1月
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2021年1月


 おや、21世紀の「レ・ミゼラブル」
しかもミュージカルではない…って、録画するときはそんなことは思わなかったか。
小学生の時に少年少女児童文学全集かなにかで「あぁ、無情」を読んで以来の「レ・ミゼラブル」ファンである。
ただそれだけで選んでしまう…

観始めて最初に思ったのが「あらま、現代劇か」だった。
うーん、21世紀のフランスでジャン・バルジャンをどういう苦境に立たせるのかなぁ?ジャベールみたいな、ある種の堅物警官を個人で演じるのは難しくないか?
それにマドレーヌ市長の逸話は、どうするんだろう?であった。
要するに難しい設定になるけれど、どうチャレンジして無情に満ちた人々を描き、それでもなお真摯に生き、死を目前にしてなお神に赦しを請う極めてキリスト教的価値観の物語を、どのように表現するのか?
期待と不安が交錯しての鑑賞だった。

あれ?
ジャン・バルジャンは誰?
このサーカスからライオンを連れ出した黒人の子供?
あっ、アフリカ系って言うのか、最近は。
ジャベールは誰?
街に転勤してきた、若い警官か?
キャラが違い過ぎるなぁ。
市長と呼ばれるアフリカ系の男が登場する。
街のギャングの元締めみたいな奴。
テナルデェじゃないよな…
カフェの、同じくアフリカ系の男、イスラム教かな?
ミリエル司祭?違うなぁ…
結局、ユーゴの「レ・ミゼラブル」に登場する人物は一人も登場しない…
なぜ、こういうタイトルにしたんだろう?
舞台の街がユゴーの「レ・ミゼラブル」で描かれた街、モンフェルメイユを舞台にしているからだろうか?

映像は、街に異動してきた若い警官が体験するとんでもない一日を追いかける。
2/3は、この映像。
ちょっと退屈。(失敬な奴だな)
でも、このとんでもない一日が後半の事件を考えるには必要だし、ラストの映像の驚きというのか選択は、とんでもない一日をなくして有り得ない…
決して感動的ではないが、これが移民大国フランスが抱える現代の深刻な社会問題かと思うと、対岸の火事ではなかろう。
グローバル社会の行きつく先、答えの一つであると思う。
そう考えるとアジアからの技術研修生(変な名称だな)の増加を、安易に考えないほうがよいのではないかと思う。

この子供たちの暴動にはマリユスたちが参加した革命という大義はない。
やりきれない怒りの爆発である。
ことの仔細を体験(とんでもない一日)した異動してきた警官が、銃を向けているのは相棒たちの悪さの被害にあった少年、果たして彼の選択は?

結論は出ない。
その意味では不快なエンディングの作品ではある。
大袈裟な話ではないだけに現実感はあるな。
フランスの現実の、ある側面なのだろう。
日本は平和なのだなぁ…しみじみ思う幕引きであった。

でも、やっぱりタイトルは「レ・ミゼラブル」じゃなくてよいのでは?

レ・ミゼラブル [DVD] - ダミアン・ボナール, アレクシス・マネンティ, ジェブリル・ゾンガ, ジャンヌ・バリバール, ラジ・リ
レ・ミゼラブル [DVD] - ダミアン・ボナール, アレクシス・マネンティ, ジェブリル・ゾンガ, ジャンヌ・バリバール, ラジ・リ

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この記事へのコメント

  • ごろー。

    知っている映画が少ないので、まずは題名で知ってそうかどうか探します。
    で、「レ・ミゼラブル」は、知ってると思って喜んで見たのですが、ぼくは2019年からヒュー・ジャックマンのレミゼだとすっかり勘違い。
    読んでいくうちに、「?」になって、違うことに気がつきました。
    次女がCDを持っていたので借りてみました。
    で、そう言えば結婚してすぐの頃だったなぁと。
    もう10年くらいになるから年代も違うなって。
    ぼくも小学校の感想文で「あぁ無情」を読んで以来、何気にレミゼ・ファンかもしれません。
    ジャベールは、ラッセル・クロウでしょう。(笑)
    2021年03月22日 10:42
  • gatten-shochi



    >ごろー。さん
     コメント、ありがとうございます。
    ラッセル・クロウのジャベールはカッコよすぎませんかね?
    ヒュー・ジャックマンのジャン・バルジャンもですが…

    原作(訳本)は当時のフランスの社会情勢、革命のことなど背景説明が多くて、そこは難儀します。
    若い頃は心がへこたれそうになるたびに、バルジャンの赦されることを願う気持ちを思い出して奮起していました。

    この作品はタイトルだけです。
    2021年03月23日 14:30