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【TV鑑賞】大化改新

大化改新
 制作年  2004年
 監督   片岡敬司
 出演   岡田准一、渡部篤郎、木村佳乃、山口祐一郎、
      小栗旬、六平直政、螢雪次朗、伊武雅刀、大杉漣、
      吹越満、高島礼子、原田芳雄、仲代達矢ほか
 劇場公開 劇場未公開
 鑑賞年月 NHK BS鑑賞 2021年1月


 大化の改新、最近は乙巳の変ともいうらしい。
自分たちの中高生の歴史教科書では大化の改新だった。
中大兄皇子と藤原鎌足が蘇我本宗家の暴政に反旗を翻し、蘇我入鹿を暗殺し天皇家による新政を行ったと習った…ように記憶している。
本作は珍しく(と思う)、藤原鎌足と蘇我入鹿にスポットをあてた物語である。

この頃の文献的な資料は日本書紀や古事記が主で、実際に何があったのか経緯や真相はよく分かっていない。
勝者が書き残したものしかないのだ。
その上、事件の首謀者とされる中大兄王子と藤原鎌足は事件後要職につかず、新政権は皇弟・軽皇子が即位(孝徳天皇)した。
中大兄皇子は皇太子、藤原鎌足は内臣である。

事件後にすぐ即位したのでは、そのためのクーデーターと言われるのを二人が嫌ったということになっているが、それはちょっと不自然ではないか?
実は彼ら二人は、乙巳の変の協力者というだけのこととだったのではないか?

孝徳天皇が崩御(654年)した後は斉明天皇が即位(皇極天皇の重祚)する。
斉明天皇は中大兄皇子の母親でもある。
本人が即位し天智天皇となるのは668年、乙巳の変(645年)から23年後のことである。
平均寿命も短い時代、これだけの長い期間に渡って即位しなかったというのはクーデーターの張本人である思われることを嫌ってという理由だけでは納得できない。
どうも彼ら二人が乙巳の変の首謀者というのは胡散臭い。
様々な利害関係者の思惑の中で、彼らが地位を固めていったというのが事実では?
そして日本書紀編纂を事実上仕切ったのは、鎌足の息子と言われる藤原不比等だ…

 とまぁ、はっきりしない時代のことなので諸説あって面白い。
本作も入鹿と鎌足の関係にスポットをあてて、事件をドラマ化したという点はユニークで面白いと思う。
しかも入鹿と鎌足が政治的目的を同じくしていたという新解釈。
セットもテレビドラマとしては上出来の部類。
さすがNHKという感じである。

まっ、果たして本当に入鹿と鎌足に若い頃このような友情が育まれていたのどうかは疑わしいけれど、ドラマとしては面白いのではないかと思う。
欲を言えば二つ。
想像でよいので乙巳の変の黒幕、おそらく蘇我石川麻呂あたりだろうが、名指しで描いてもよかったのではないだろうか。
もう一つは、当時の国際関係、中国と朝鮮半島の政治的な影響を明確に描いてもよかったのではないだろうか?
中大兄皇子は、後に唐と新羅の連合軍と戦う人物。
大敗を喫したとはいえ初の海外派兵を断行した。
その後、唐・新羅の報復を恐れて防人を九州各地に派遣もした。
そういう当時としての国際関係が、もっとドラマに反映されていてもよかった。

いずれにしても大化の改新から壬申の乱を経て古代律令国家として日本が、日本になってゆく姿を想像するのは面白い。
大河ドラマじゃ、視聴率取れないだろうなぁ…

 ところで、この時代に興味がわいたのは、古くからの知人Y女史から黒岩重吾の「天の川の太陽」という小説を借りて読んでからである。
当時上司だったSさんが「聖徳太子に興味があるなら」と借りた本がある。
タイトルは忘れてしまったが、梅沢猛さんの著書で法隆寺の謎に迫るものだった。
その話をY女史にしたら「聖徳太子なら、これが面白い」と紹介された。
え?黒岩重吾が歴史小説?しかも聖徳太子?と思ったのだが、読んでみると面白い。
まぁ、小説だから当然だろうけれど…

そのあと額田の君を書いた作品、壬申の乱を書いた作品を読んだ。
いっとき、このp時代のことを書いた新書なども読み漁ったなぁ。
古墳時代もそうだけれど、はっきりした資料が揃っておらず学説も様々あるようで、この時代の歴史を勉強するのは楽しいものだ。
学生時代の教科書的歴史は悪いとは言わないが、どうしても事実の羅列を記憶するだけなので面白味がない。
高校生ぐらいからは、少し色のついた歴史を学ぶようにしてもよいのではないか?

岡田准一主演 大化改新【NHKスクエア限定商品】 - 岡田准一、渡部篤郎、小栗 旬、仲代達矢、高島礼子 ほか
岡田准一主演 大化改新【NHKスクエア限定商品】 - 岡田准一、渡部篤郎、小栗 旬、仲代達矢、高島礼子 ほか

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