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【DVD鑑賞】カフカ「変身」

カフカ「変身」
 制作年  2012年
 監督   クリス・スワントン
 出演   ロバート・ピュー、モーリン・リップマン、
      ローラ・リース、アリスター・ペトリ、
      クロエ・ホウマン、ジャネット・ハンフリーほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2020年12月5日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2020年12月


 茫洋とした記憶の奥には、原作を読んだ憶えが残っている。
おそらく昔通っていた企業内学校の哲学の授業で取り上げられたからだと思う。
と言っても、どのように取り上げられたのか…もう、さっぱり記憶は残っていない。
サルトルやショウペンハウアー、ニーチェの著作も読んだ。
が、残念ながら完読していないと思う。
よく分からなくって投げだした…そういうことだ。
でも何年か前に本棚に飾ってあるショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」を見る(!)機会があり、ところどころに赤ペンが引かれていたり、ページの横に疑問に思ったことがメモしてあったりして驚いた。
そういえば哲学の講師に「読んでみたら」と言われたような…
いや、記憶の捏造になるな、読むきっかけは憶えていない。

そして「変身」である。
この物語、筋立てとしては面白くはない。
主人公が、朝目覚めると突然虫になっている!
それを除けば家族のチマチマ物語で、何の変哲もない話である。
けれども、この虫に変身するというありえない不条理に表象された何かを感じることができれば、おそらくこの家族関係や上司とのやり取り、掃除人ととしてやってくる老婆の行動にも意味を見出すことができるのだろう。
特に父親との関係と妹との関係は興味深いものがあるに違いない。

手仕舞いも悲しいのかハッピーなのか…
残った家族は希望を見出したかのように幸福そうである。
虫になった主人公、家族から見放されてひっそりと、しかも虫のまま息を引き取る。
父親の事業の失敗で抱えた借金を返すため、必死に働いていたのに…
これこそ不条理の極みだ。
神は、どこへいった?

本作、比較的原作に忠実なようだ。
ただカフカ自身は、本作が出版される際の挿絵に「虫は描かないで」と言ったそうなので、そこは違うのかもしれない。

なんとなく「ロブスター(2015年)」を思い出した。

カフカ「変身」 [DVD] - エイリーク・バー, モーリーン・リップマン, ロバート・パフ, ローラ・リース, アリスター・ペトリ, クロエ・ホウマン, ジャネット・ハンフリー, クリス・スワントン
カフカ「変身」 [DVD] - エイリーク・バー, モーリーン・リップマン, ロバート・パフ, ローラ・リース, アリスター・ペトリ, クロエ・ホウマン, ジャネット・ハンフリー, クリス・スワントン

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