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【WOWOW鑑賞】激動の昭和史 軍閥

激動の昭和史 軍閥
 制昨年  1970年
 監督   堀川弘通
 出演   小林桂樹、中村又五郎、三船敏郎、細川俊夫、三橋達也、神山繁、
      平田昭彦、土屋嘉男、藤田進、佐原健二、久保明、黒沢年男、志村喬、
      加山雄三、寺田農、岸田森、中村伸郎、安部徹、天本英世ほか
 劇場公開 1970年8月
 鑑賞年月 WOWOW鑑賞 2020年11月


 「日本のいちばん長い日(1967年)」を皮切りに、東宝が8.15シリーズと銘打って例年夏に公開した戦争映画大作の第4弾になる。
日本のいちばん長い日(2015年)」の鑑賞記録を書いた2016年頃は、この8.15シリーズを機会があれば録画してコレクションしようと思っていた。
本作、まぁ、内容の問題も少なからずあるけれど(同時期に放映された「東京裁判(1983年)」は録画した)、鑑賞して記録を書いて終わりということにした。
Netflixエフェクトだなぁ。

 2.26事件を契機に軍部(主に陸軍)が台頭し、戦争への道を辿ることになった激動の昭和史を、東條英機を主人公に描いた戦争映画である。
時折、当時の記録フィルムをドラマの中に差し挟さまれるが、あくまでフィクションである…と断わりが入っている。
まぁ、本作を鑑賞して「うん!これで太平洋戦争が分かった!」と叫ぶ人がいないとも限らないからなぁ。

やや陸軍の暴走を誇張して描いているような気もするが、実際にそういう側面があったことは否めないだろう。
恐ろしいなと思うのは、陸軍には科学的兵器による近代戦への対応力に欠けていたという点ではないかと思う。
日露戦争で海軍は、近代戦は科学技術の戦いであることを思い知った。
それは同時に経済力がものをいう世界でもある。
だが陸軍は、その戦争遂行文化というのか慣習というのか、科学技術ではなく精神文化に重きを置いたようで…まぁ、この時期の日本陸軍の特別な事情かもしれないが…

やはり恐ろしいのは組織が硬直化すること。
その基本は構成メンバーが頑固になることなのだろう。
自分に都合の悪いことや批判的な意見を耳に入れようとしない。
特に上層部が、そういう傾向を示し始めるのは要注意だ。

それと…その空気を敏感に感じ取り、アンプをかける徒輩(やから)には、尚一層注意を要することが本作を観ていると分かる。
戦時中の非国民という批判の空気が蔓延していく要因を感じるのだが…
新型コロナ禍に、そういう側面がなければよいけれど…

後半は、もう東条英機がパニックに陥っている描写。
うーん、「東京裁判」で見る限り、そのような冷静さを失う人物には見えないが…
実直で真面目な人物だったのだろう。
それにしても支那からの撤退、うだうだしながら交渉できなかったものかと。
硬直化した陸軍には、特に関東軍に何を言っても始まらないのだろうけれど…
統帥権の問題、天皇自身が解決するよりなかったのではないかな。
大日本帝国憲法を作った人たちは、よもやこんな風に利用されるなんて思いもよらなかったことだろうに。

激動の昭和史 軍閥 [DVD] - 小林桂樹, 加山雄三, 山村聡, 黒沢年男, 三橋達也, 三船敏郎, 堀川弘通, 笠原良三, 小林桂樹
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