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【Netflix鑑賞】にっぽん昆虫記

にっぽん昆虫記
 制作年  1963年
 監督   今村昌平
 出演   左幸子、岸輝子、佐々木すみ江、北村和夫、小池朝雄、
      相沢ケイ子、吉村実子、北林谷栄、桑山正一、露口茂、
      東恵美子、平田大三郎、長門裕之、春川ますみ、殿山泰司ほか
 劇場公開 1963年11月
 鑑賞年月 Netflix鑑賞 2020年10月


 Netflixの邦画配信で古い特撮映画がどどっとアップされた。
何か特集でもあるのかと思ったが、公式HPを見てもそういう記述はない。
東宝SF変身人間シリーズや「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年)」に交じって本作も配信されていた。
実は本作のことは何も知らずに大映制作の「昆虫大戦争(1968年)」を連想してしまい、「なんぞ、コミカルな昆虫怪獣でも出てくるのかな」と思って鑑賞した。
不謹慎な奴だなぁ。

監督で作品を観ることはないから今村昌平と言われても、まぁ、名前ぐらいは知っているが作品と結びつくことがない。
調べると「復讐するは我にあり(1979年)」と「楢山節考(1983年)」しか観たことがない。
他にタイトルを知っている作品が数作品ある程度だ。

いやいや、特撮映画だと思って観始めたら全く違うシリアスな作品。
1960年代の日本映画のエネルギーを感じる。
これは「飢餓海峡(1965年)」にも感じた制作陣の熱である。
おや、両作品とも左幸子が出演している。

物語は、ある意味ふしだらな女性の、しかし生命力に溢れる生き様が描かれる。
その溢れるばかりの生命力は、決して明るい未来や高い目標に向かっているものではないところが素晴らしい。
みよ!この不幸を腹いっぱいに呑み込んだ女の生き様を!
それでも決して彼女は死を選ばない。
地べたを這うように生きる。
男に騙されようが、仲間の女に妬まれようが、彼女は意に介さない。
泥の中から何度も立ち上がる。
ある意味、したたかな生きようである。
まさに動物的であるが、本来、生きるということはこういうことなのではないか?
人生の苦境を目前に死を考えている人は、本作のヒロイン(!)とめの生き様を学ぶべきである。

本作、大正末期から昭和35年くらいまでを描いている。
ミッチーブームが描かれていたけれど東京オリンピックと大阪万博は描かれていなかったので、そんな時代かなと思う。
これって自分の両親が生きていた時代と重なる。

両親が、特に母親がとめのような波乱万丈というのか、キツイ人生を歩んだわけではないが、本作で描写される時代と風景を共有していたことは間違いない。
それを想うと内容は別にして、どこか愛おしい作品に思える。
しかしなぁ、とめって父親が誰か分からない。
母親が淫乱(?)で誰とでもすぐ寝ちゃう。
東北の田舎の農家が舞台(山形かなぁ)だけれど、そういうものなのか?

そしてまた、とめも父が誰か分からない子を産む。
まぁ、母親ほど淫乱ではないけれど…どっちの子か分からないみたいな感じ。
そしてその娘もまた誰の子か分からない赤子を妊娠する。
いや、彼女自身は分かっているのだろうけれど…

とめと父親との関係も歪だなぁ。
左幸子、凄いワ。

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