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【DVD鑑賞】リリス

リリス
 制作年  1964年
 監督   ロバート・ロッセン
 出演   ウォーレン・ベイティ、ジーン・セバーグ、
      ピーター・フォンダ、キム・ハンター、
      ジーン・ハックマンほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2019年11月1日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2020年10月


 可憐なミレーヌ・ドモンジョを観ようと「悲しみよこんにちは(1957年)」を鑑賞したのが2019年3月のこと。
そしてミレーヌ・ドモンジョじゃなくってジーン・セバーグの魅力に腰が抜けそうなくらいびっくりして、少し追いかけてみる気になった。
そこで録画したのが「勝手にしやがれ(2019年9月)」と本作。
「勝手にしやがれ」の彼女は魅力に溢れていたが、本作はどうかなぁ、微妙な感じ。
やっぱりセシール・カットがいいなぁ。
まぁ、これは個人的な好みの問題。
本作の彼女に魅力がないわけではない。

リリスは、ユダヤの伝承において男児を害すると信じられていた女性の悪霊である。
また「創世記」には「神は御自分にかたどって人を創造された。」とあり、イヴの前にアダムの妻だったということらしい。
ヘレニズム時代の文献「シラ書」に触発されて中世に作られた文書「ベン・シラのアルファベット(著者不明)」によると、アダムの最初の伴侶となるはずであったリリスは、アダムと対等に扱われることを要求した。
同じく土から造られたのだから平等だというわけである。
口論となったリリスは、アダムの元を飛び出し紅海沿岸に住みついた。
神はリリスに天使を下し「逃げたままだと毎日子供たちのうち100人を殺す」と脅迫したが、リリスはアダムのもとへ戻ることを拒絶したのだそうな。
なるほど、太古の昔から女は強いわけだ。
神をものともしないリリスの言動は称賛に値する。

70年代のウーマンリブ、21世紀のフェミニストたちは、どうしてこの話を持ち出さないのかな?
「ベン・シラのアルファベット」の内容が、現代のユダヤ教徒にとっても攻撃的なものだから?(調べたことはないけれど)
以上はウィキペディアからの孫引きだけれど、これを知って本作を鑑賞していたら印象が少し変わったかもしれないなぁ。

観ている間は、正直に言うとセシール・カットじゃないジーン・セバーグが魅力的に映らなくって、物語も心を病んだ人たちのサナトリウムが舞台で、刺激的な映像もなく退屈に感じていた。
ウォーレン・ベイティは、よく知らない俳優。
なんだか若いプレスリーに似ているなぁ、などと思って見ていた。
おや、リリス(ジーン・セバーグ)に心を寄せる若い患者、ピーター・フォンダじゃないか、主人公ビンセント(ウォーレン・ベイティ)の元恋人のダンナはジーン・ハックマンだな、サナトリウムの女医(セラピスト?)はキム・ハンターだな、そういったことばかり気になっていた。

リリスの持つ宗教的な背景が分かると、彼女の自由奔放な行動の意味もそこに重なってきて物語に哲学性も見いだせたかもしれないなぁ。
夢オチではなかったけれどリリスの精神に囚われてゆくビンセント、ついに女医たちに助けを求めるラストの姿には、ちょっとした興津を感じる。
なんとなく「カリガリ博士(1919年)」を思い出した。

リリス [DVD] - ピーター・フォンダ, ジーン・セバーグ, ウォーレン・ベイティ, ロバート・ロッセン
リリス [DVD] - ピーター・フォンダ, ジーン・セバーグ, ウォーレン・ベイティ, ロバート・ロッセン

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