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【DVD鑑賞】吸血鬼ノスフェラトゥ

吸血鬼ノスフェラトゥ
 制作年  1922年
 監督   F・W・ムルナウ
 出演   マックス・シュレック、アレクサンダー・グラナック、
      グスタフ・フォン・ワンゲンハイム、グレタ・シュレーダーほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2019年5月8日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2020年7月


 「ノスフェラトゥ(1079年)」、「シャドウ・オブ・ヴァンパイア(2000年)」を観ていたので、てっきり本作も鑑賞済みかと思っていた。
ちょっと気になって調べたら観ていないじゃないか。
ということで一昨年(2019年)5月に録画したのだが、思いのほか放置状態が続いてしまったなぁ。
吸血鬼ものとは言え自分の好きなタイプの作品ではないことは分かっていたので、なかなか手が出なかったのだろう…
ん?自分のことなのに言い回しが妙だな。

不動産屋で働くフッターは、主人のノックの指示でトランシルヴァニアの貴族オルロック伯爵の城に契約のため向かう。
しかしオルロックの正体は数百年生き続ける吸血鬼だった。
麓の村の宿で馬車を乗り換えるが、城の手前で降ろされてしまう。
城から薄気味悪い御者の迎えがやってきて城に招き入れられるが、生活感が皆無。
不思議な夜会で食事が振る舞われるが、オルロック伯爵の立ち振る舞いが怪しい。

このあたりは「ノスフェラトゥ」が踏襲しているので、鑑賞順番が逆になってしまったが既知感のある映像と展開である。
そして、フッターは伯爵に噛まれ血を吸われてしまう。
といって近年のドラキュラものと違って、噛まれたフッターが吸血鬼に変身してしまう訳ではない。
まだ、そういったバケモノ感はない。
しかし得体の知れないものに噛まれる恐怖は十分に演出されている。

ちょっと見落としてしまったのかもしれないので理由が分からないのだが、伯爵はフッターを城に閉じ込めドイツへ向かうことに。
なぜか不動産屋の主人が伯爵に操られているのか、ご主人様と呼んでいる。
暴れたせいか精神病院に入院させられる。
あぁ、「カリガリ博士(1919年)」の映像っぽい。
これも見逃したのかペストと伯爵の行動が関連付けられて恐怖が語られている。

後年の作品のように処女の生血を好むわけではない伯爵。
でもフッターの妻を襲う。
吸血鬼を倒す方法は「心に汚れのない女性が生き血を与え、朝日が昇るまで吸血鬼を逃がさないようにする」ことらしい。
なぜかエレンの生き血を吸うことに夢中になっていたオルロックは、朝日を浴びていとも簡単に消滅してしまうのだった。

あれ?あっけないなぁ。
エレンは吸血鬼の倒し方を知っていたのかな?
知っていて自らを犠牲にした?
そういうようには見えなかったのだけれど…
この場面は「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」で撮影風景の一場面として、描かれていたなぁ。(確か…)
そうすることで本物だったヴァンパイアを倒すというオチだったか。

 さて本作だが、無声映画である。
公開当時、この音楽も一緒に上映されたのだろうか?
まだテレビもない時代、映画も普及期だろうと思うのだが、観客たちは恐ろしかっただろうなぁ。
伯爵の造形が十分に恐怖だ。
後年のドラキュラ伯爵は「魔人ドラキュラ(1931年)」に登場するベラ・ルゴシの影響で、タキシード姿の紳士然とした姿が多い。
その行動は本作よりストレートで恐ろしくもあるが、魂を震わせる恐怖感はオルロック伯爵に軍配を上げてもいいかもしれない。

ふと思ったのは、同じ無声映画でもチャップリン映画のようなコメディは観ていて分かりやすいのだが、本作のような作品は登場人物たちの所作や映像の流れから彼らの心情、とりわけ本作では恐怖感だが、これを想像しながら観る必要がある。
その意味では、かなり疲れる。
でもこれが欧州映画の伝統なのかもしれない。
もともと文学的なのだろう。
移民が多く識字率も低かった人たちの娯楽として発展した米国映画との違いかも…
よくは知らんけど。

吸血鬼ノスフェラトゥ 《IVC BEST SELECTION》 [DVD] - マックス・シュレック, アレクサンダー・グラナハ, グスタフ・フォン・ワンゲンハイム, グレタ・シュレーダー, F・W・ムルナウ
吸血鬼ノスフェラトゥ 《IVC BEST SELECTION》 [DVD] - マックス・シュレック, アレクサンダー・グラナハ, グスタフ・フォン・ワンゲンハイム, グレタ・シュレーダー, F・W・ムルナウ

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