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【BD鑑賞】ビザンチウム

ビザンチウム
 制作年  2012年
 監督   ニール・ジョーダン
 出演   ジェマ・アータートン、シアーシャ・ローナン、
      サム・ライリー、ジョニー・リー・ミラー、
      ケイレブ・ランドリー・ジョーンズほか
 劇場公開 2012年9月
 録画日  DVD形式 2014年4月5日
      BD形式  2014年9月9日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2014年4月
      BD鑑賞  2020年9月


 ま、なんとなく綺麗なシアーシャ・ローナンが観たくなった。
ということだと思うのだが、それが「ラブリーボーン(2009年)」じゃなくて本作だった理由が思い出せない。
理由なんて無かったのかもしれない。
なんとなくだし…

書いていたら「ラブリーボーン」が観たくなった。
天使の処刑人/バイオレット&デイジー(2011年)」も…
つぐない(2007年)」は、ちょっと物語的に再鑑賞パワーが必要だ。

うん、綺麗だったな、シアーシャ・ローナン。
この透明感は堪らない。
物語も吸血鬼ものの哀しさが全編に漂っていって、個人的には好きなタイプの作品。
母親の人生も不条理感に溢れていて、地図を盗みたくなる気持ちも分かる。

彼女の吸血行為、尊厳死的にはアリかなぁ。
吸血鬼化する彼氏も同意してくれるだろうか?

「ビザンチウム」を経営した彼氏は、いいところナシだったなぁ。

本当に、劇場で観ることができなかったのが悔やまれる。
再上映、しないかなぁ。


******************* 2018年9月26日 記 *****************************
                    (元ネタは2014年6月21日 記)


 「天使の処刑人/バイオレット&デイジー」を鑑賞したのが、2013年9月だったが、その少し前に駅裏のミニシアターでポスターを見て、「おお、これもシアーシャ・ローナンか。しかも吸血鬼ものではないか」と劇場鑑賞を固く心に誓ったのだが、観逃してしまった。
チェックはしていたはずなのだが…

伝統的な吸血鬼ものとは少し違う。
それは彼らの生い立ち。
伝統的な東欧の吸血鬼ではなく、人の生き血を喰らうことで
永遠の命を手に入れれた軍団。
彼らの掟は秘密を守り続けること、仲間を殺さないこと、
そして女は仲間を創造できないことだった。

主人公の女性二人は、追う者たちから身を隠すようにひっそりと生きている。
まるで姉妹のようだが、実は母娘である。
だが追手は執拗。
実は母親は「女は仲間を創造できない」という掟破りだった。
彼女は娘を守るため謎の土地の場所が書かれた地図を盗み、
娘を吸血鬼として復活させたのだ。

そして、とうとう「仲間を殺さない」という掟も破ってしまう。
さらに娘は「秘密を守り続けること」という掟を破ってしまう。
そのことは16歳までいた修道院(?)での生活で養われた、
嘘と真実の対立は真実が勝利することにあるように思う。

本作では3つの愛の関係が描かれるが、その一つがこの母娘の肉親愛である。
母は娘を追手から守るため嘘をつくが、娘はその理不尽な嘘に
堪らない嫌悪感を抱いている。
その母娘愛が互いを認めることで、母離れ、子離れすることで真の肉親愛に
変化する、そういう母娘の成長物語でもある。

 一方、そのために必要なのは娘の恋愛、頼れるパートナーが必要になる。
用意された相手は白血病で余命いくばくもない青年。
「アンチヴァイラル(2012年)」で主役を演じた
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ。
シアーシャ・ローナン同様、線の細い今にも壊れそうな繊細さが滲み出ている演技。

さらに、この物語の原点である母の恋愛。
200年も昔の、悲劇のはじまりの物語である。
母娘の肉親愛が和解した後、彼女は原点に回帰することになる。

今回のシアーシャ・ローナンは素敵だった。
審美的ともいえる天性の美しさがよく出ていた。
そして本作を観ながらずっと思い浮かべていたのは、ジュード・ロウの「クロコダイルの涙(1998年)」だった。
人の生き血を喰らうことでしか自らの生命を保てない悲劇。
後悔と懺悔を繰り返しながら、彼は恋人を手にかける。
その孤独な苦悩が醸し出す雰囲気が今回も映像全体に漂っていて、とても素敵な吸血鬼ものに仕上がっている。

ちなみに今回のヒロイン、シアーシャ・ローナン演じる吸血鬼エレノアは、200年という時の流れの中で秘密のかけらをもらした人々を、その晩年に本人たちの了解のもと、運命を全うする形で彼らの生き血を喰らうという慈悲にも似た行為で、自身の後悔と懺悔を屈服させている。
これはこれで切ない。
この切なさが堪らない吸血鬼物語だった。

ちなみにタイトルのビザンチウム。
劇中に母親が経営することになった安売春宿の名前だが、
おそらく何かを象徴しているのだろう。
ビザンチン帝国(現在のイスタンブール)、十字軍、キリストなどが頭の中で浮かび上がるが、明確なイメージにはたどり着かない。

やっぱり、劇場で観たかったなぁ。
その思いが強かったせいか、うっかり劇場鑑賞したと思い込んでいた。
思い込むと記憶は捏造されるんだ。
この鑑賞記録メモがなければ、他人様には劇場で観たと語っていたに違いない。
記録は大事だなぁ。

ビザンチウム [DVD] - シアーシャ・ローナン, ジェマ・アータートン, サム・ライリー, ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ビザンチウム [DVD] - シアーシャ・ローナン, ジェマ・アータートン, サム・ライリー, ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

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