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【DVD鑑賞】妖婆の家

妖婆の家
 制作年  1966年
 監督   セス・ホルト
 出演   ベティ・デイヴィス、ジル・ベネット、
      ウェンディ・クレイグ、ウィリアム・ディックス、
      パメラ・フランクリンほか
 劇場公開 1966年8月
 録画日  DVD形式 2020年6月29日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2020年6月


 「残酷な記念日(1968年)」に続いてベティ・デイヴィス狙いの鑑賞になる。
暫く彼女狙いの鑑賞作品が続く。

さて本作、原題は「THE NANNY」である。
乳母ないしは家政婦と言ったところで、妖婆という邦題はのはいかがなものか?
と思うのだが鑑賞すると分かるけれど、ベティ・デイヴィスの姿は確かに妖婆そのものではある。

物語は外交官一家に使えるナニーと雇い主の息子(少年)が、妹の事故死を巡って火花を散らすサイコスリラーといった趣である。
彼らの関係の背景を想像しながら鑑賞する必要があって、そこが面倒で残念な出来映えかなと思うのだけれど、まぁ、面白い作品に仕上がっていると思う。
個人的に息子の扱いが優しすぎるオチは。好みではなかったけれど…

この息子、我ががまま坊主で親の育て方に多少の問題があるのだろうと思われる。
その親も、特に母親だが家政婦に生活を依存し過ぎているのが気になる。
嫁に来た母親なのか外交官の夫が婿殿なのかは分からないけれど、一家の家政婦依存度が高すぎるように思う。
そもそも妹の事故死は我がまま坊主が、家政婦が外出中に妹をほったらかして自己中心的に遊びに夢中になってしまったから起きたこと。
妹の死に良心の欠片もなく家政婦のせいだと喚き続ける神経は恐怖である。
禁じられた遊び(1952年)」のファムファタール、ポーレットの少年版のようなキャラクターで気色が悪い。

まぁ、家政婦側にも落ち度はある。
そもそも彼女の家政婦道からすれば外出すべきではなかったのだし、
帰宅後に確認もせず浴槽に湯を入れたのは彼女のお最大のミスである。
妹を浴槽の湯の中で発見した際に取った行動に問題はあるにせよ、
湯を入れる前に確認すべきであった。
まぁ、手遅れであっただろうが…

彼女が湯船に沈んだ妹を抱き起して取った行動は、
おそらく外出先で出会った実の娘のことが背景にあるのだろうと思う。
ここは彼女の回想でしか描かれないので、観客が思いっきり想像するしかない。
娘は死んでいた。
傍にいた医者(おそらく無免許医だろう)から
中絶の失敗が原因だろうと説明されショックを受けたようだが、
それ以前の娘との関係が分からないので困る。

その彼女の不可思議な行動が我がまま坊主の子供目線から見ると、
悪女のように見え「妹を殺したのはナニーだ」ということになるのだろうが…
自身が妹をほったらかしにした行為を自省することはない。
この描写が気になるところ。
結局、我がまま坊主を殺そうとした家政婦が我に返って自白する。
我がまま坊主と母親は抱き合い、メデタシメデタシのエンド。
この幕引きが腑に落ちないかった。
もっとも母親の姉をジワジワと追い詰めて殺害しているから、
この家政婦は悪女ではあるのだが…

なにかの記事で「ベティ・デイヴィスは後半生は老いを武器に怪演を披露」と
評しているのを読んだことがある。
なるほど、確かにそうだなと思う。
本作も「残酷な記念日」も彼女らしいが、やっぱり特殊なキャラクターの女優。
好きな人は楽しめるけれど嫌いなタイプであれば、受け付けないだろうなぁ。

妖婆の家 [DVD] - ベティ・デイビス, ウィリアム・ディックス, ウェンディ・クレイグ, ジル・ベネット, ジェームズ・ヴィリアーズパメラ・フランクリン, セス・ホルト
妖婆の家 [DVD] - ベティ・デイビス, ウィリアム・ディックス, ウェンディ・クレイグ, ジル・ベネット, ジェームズ・ヴィリアーズパメラ・フランクリン, セス・ホルト

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