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【DVD鑑賞】ミスエデュケーション

ミスエデュケーション
 制作年  2018年
 監督   デジレー・アカヴァン
 出演   クロエ・グレース・モレッツ、ジョン・ギャラガー・Jr、
      サッシャ・レイン、フォレスト・グッドラッグ、
      マリン・アイルランド、ジェニファー・イーリーほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2019年2月10日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2020年4月


 クロエ・グレース・モレッツ狙いの鑑賞。
録画してから間が空いてしまったのは、そのことを忘れてしまったから。
何がきっかけで思い出したのだったかな?
それも忘れてしまったな。
ここ1ヶ月くらいのこと(2020年5月)だと思うのだけれど…
ちょっと考えてみて思いつくことはあったけれど、どう考えても記憶の捏造にしか思えないので記録するのは止めておこう。

大好き女優の筆頭はスカーレット・ヨハンソンだが、「ロスト・イン・トランスレーション(2003年)」と「真珠の耳飾りの少女(2003年)」がなければ、ここまでのめりこんだかどうか…
クロエ・グレース・モレッツは「キック・アス(2010年)」からのファンだが、正直スカーレット・ヨハンソンのような作品に、まだ出合っていない。
イフ・アイ・ステイ/愛が還る場所(2014年)」、「クリミナル・タウン(2017年)」もよかったけれど、彼女のターニングポイントたる作品ではない。

本作、もしかすると将来そう評価される作品になるかもしれない。
と感じたのだが、どうだろうか。
ファンの贔屓目かな?
スカーレット・ヨハンソン自身が「ロスト・イン・トランスレーション」は「それまでは子役イメージが強かったが、この作品で成長した自分に周囲が気づいた」と語っているが、本作がクロエ・グレース・モレッツにとってそうなって欲しいと思う。

 さて物語だが…
最初はMiss Education」だと思った。
エデュケーションちゃんの恋物語(学園もの)かと…
まぁ、ちゃんと原題(THE MISEDUCATION OF CAMERON POST)をみたら?という話だ。
本作は誤った教育をテーマに、その環境下で成長を遂げる若者の話である。
その誤った教育(miseducation)というのが、まぁ、今風ではあるが、いわゆるジェンダー問題を心の病気だとして去勢する教育のことである。

ヒロインのキャメロン、同性に惹かれる女子高生。
プロムのパーティーの途中で同級生のコリーと車中で、イチャイチャしているところを発見されてしまう。
厳格なキリスト教徒の叔母(伯母かも)は、彼女を教育施設に預けてしまう。

今回、同性に惹かれる人たちをSSA(Same-Sex Attraction)と呼ぶことを知った。
ゲイやレズビアンじゃないんだ。
ゲイ,レスビアン,あるいはバイセクシュアルの認識を、否定することのないようにという配慮らしい。
ふうむ、言葉狩りのような気もしないではないな。
SSAという表現が一般化してしまった時、むしろゲイやレズビアンという言葉が生まれた歴史的な背景が失われ、その言葉と闘い続けてきた人々も記憶から消えてしまったりするのではないだろうか?
最近の「言葉」の自主規制や行き過ぎた配慮には、そんな危惧を抱いてしまう。

その施設の女性リーダーが声高らかに「同性に惹かれるのは病気」という言葉に、ちょっと驚きを禁じ得ないのだがキリスト教的にはそうなんだろうなぁ。
なにしろ男のあばら骨から女性は造りだされたんだから…
わが日本教(?)には、そこまでの差別観はないように思うけれど…

まぁ、物語はそこを痛烈に批判する展開にはなっていない。
60年代の映画だったら理不尽な支配者に立ち向かう展開になるかもしれないが、本作はそういう戦いの作品ではない。

キャメロンはメンバーの中でも違和感を感じている。
周囲の話は話として理解しているが、しかし同性に惹かれる自分も相変わらず。
両方の心情を行き来する姿が、不安げな彼女の目線から伝わる。
いいねぇ、この演技。
可愛さと相まって、ファンには堪らない魅力。

やがてアダムという少年とジェーンという少女と仲良くなる。
まぁ、全員がジェンダーに関してはノーマル(ストレートと言うのか)ではない。
明るく描けば愉快な仲間たち的なコメディだが、そこはシリアス路線。
彼ら、彼女らの日常的な会話が示唆に富んでいて勉強になる。

ある日、事件が起きる。
一人の少年が自殺未遂を起こす。
これを契機に、この教育施設に査察が入り少年少女たちは聴き取り調査をされる。
実際問題として施設内で暴力はない。
教育内容も極めて真面目で問題はない。
唯一の問題は「同性に惹かれるのは病気」という価値観の押し付けだけ。
これをキャメロンは「自分を憎むように言われ続けるのは暴力」と告発する。

うーん、でも60年代ほどの抵抗感や正義感といった強烈さはない。
さらりとしたものだし、キャメロン自身、自分の考えを他人に強要しない。
あるいは共有しない、とでもいうのだろうか。
これを70年代の日本では「しらけ世代」と呼んでいたのではないか?

彼らは団結して立ち向かわず、気の合った者同士で施設から逃げ出す。
先のことは分からないけれど…
ここ、「卒業(1967年)」のラストに似ている。
彼らは差別問題に結論を出す戦いの道を選ばない。
それはそれとしてその場から逃げ出す選択をした。
彼らにとっては戦うほどの問題ではないのかも知れない。

不思議な感覚の作品。
クロエ・グレース・モレッツの斜に構えながら時々何かを訴えるような視線が、とてもよい雰囲気を醸し出している。
彼女のファンには堪らないと思う。
将来、彼女の演技の原点だと高く評価されるといいなぁ。

ミスエデュケーション [DVD] - クロエ・グレース・モレッツ, サーシャ・レーン, フォレスト・グッドラック, ジェニファー・イーリー, デジリー・アッカヴァン
ミスエデュケーション [DVD] - クロエ・グレース・モレッツ, サーシャ・レーン, フォレスト・グッドラック, ジェニファー・イーリー, デジリー・アッカヴァン

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