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【劇場鑑賞】パラサイト/半地下の家族

パラサイト/半地下の家族
 制作年  2019年
 監督   ポン・ジュノ
 出演   ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、
      チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、
      チョン・ジソ、パク・ソジュンほか
 劇場公開 2019年12月
 録画日  DVD形式 2020年7月13日
 鑑賞年月 劇場鑑賞  2020年2月


 いつも行っている街中のシネコンでポスターを見てから気にはなっていた作品。
劇場鑑賞しようかどうか迷ってはいた。
師と仰ぐ映画博士A氏への1月の定例報告には「面白そう」と鑑賞予定作品として報告している。
まごまごしているうちにアカデミー賞の候補になっていた。
いやな予感、DVDにしようかなぁ…

MMシアターのMさんが新年会の会食で、「知ってます?韓国映画。観たいんですよ」と言うので少し困った。
「生まれ変わったらニコール・キッドマン」が口癖だったMさんなので、「スキャンダル(2019年)」を観ましょうと合意していたので本作の鑑賞気分は、すっかり「DVD鑑賞でいいや」に傾いていた。

その後、元同僚のイングリット・バークマン好きのS氏との合同誕生会でも、Mさんが「気になってるんですよねぇ」とぼやく…
そうこうしているうちにアカデミー賞受賞しちゃった。
こりゃぁ、益々DVD鑑賞でと思っていた矢先にMさんが、またぼやく。
「別にアカデミー賞とは関係ないんですけどね…」

仕方がないので「スキャンダル」の鑑賞予定と入れ替えで観ることに。
できればスルーしてくれるとありがたかったのだが「そうしましょう!」。
うーん、もう生まれ変わってもニコール・キッドマンじゃないのかな。

ふと思いついて敬愛する元上司Mr.身勝手君意も声をかけてみた。
Mさんとの新年会は、卓球の試合で来られなかったしなぁ。
でも、またきっと卓球の試合か練習でだめだと思ったら、二つ返事で「行く!」
うーん、映画よりMさんと呑みたいんだなぁ、きっと。
ということで「人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年)」以来のYES!Masterの劇場鑑賞会となった。

 さてさて、本作。
ふぅ~ん、こんなにコメディタッチの作品とは思わなかった。
もっとドギツク富裕層というかセレブ家庭に寄生するトンデモハップン野郎たちの
映画かと思っていたのだが、どこかユーモラスな描写で意外な感じがした。

貧困層に属する主人公家族。
まぁ、真面目な人たちではある。
彼らの会話に富裕層VS貧困層の政治的な要素は少ない。
富裕層に対する経済面での憧憬はある。
同時に彼らは裕福なんだから寄生されて当然という認識。
主人公たち、ほぼ詐欺である。

最初は息子がセレブ家族の娘の家庭教師として入り込む。
在学証明だったか卒業証明だったかは忘れたが、偽造して信用を得る。
いやぁ、でも、このセレブ家族、と言っても両親だが、人が好過ぎる。
次に主人公家族の娘が、セレブ家族の幼い息子の家庭教師として入り込む。
セレブ家族の母親からの信頼度抜群なのを利用する。
そしてこの娘の口利きで、今度は父親を運転手として雇わせることに。
これも詐欺手口で、元々いた運転手を追い出しての悪行だ。
最後は母親を家政婦として雇わせる。
これも詐欺というのか脅迫というのか、なんという悪行三昧。
けれども不思議に悪行に見えない。
ここには金持ちは寄生されても問題ないという認識があり、いつのまにか観客も彼ら同様にこの価値観を共有してしまっている。
米国映画と違って、金持ち家族は全然悪くない。

しかし、実は寄生しているのは彼ら家族でだけではなかった!
もう一組、セレブ家の地下に元家政婦の夫が暮らしていたのだ。
それもひっそりと…

そして、この家政婦の夫の存在に唯一気がついているのが息子なのだ。
幼いだけに明確には言葉にしないが、この息子の奇行は地下室の住人への怯えの行動なのである。
同時に彼は寄生してきた主人公一家の匂いにも反応している。
このお人よしセレブ一家で、唯一まともな神経を持っていたのかもしれない。

さて同じ穴の狢ではあるが新たに寄生した主人公一家にとって、先住民の如く住み着いている二人は邪魔者である。
セレブ一家のノー天気な行動とは別に、二組の貧困層の争いが始まる。
なにしろ先住の二人は主人公一家の悪行を知ってしまったのだ。
この争いは韓国風の描写ではある。
ついに主人公一家は彼らを亡き者にするのだが…

ふうむ、鑑賞後はコメディにしか見えなかった物語も、こうして文章にしてみると意外に登場人物たちの存在が重層的に何事かを象徴しているように思えてきた。
解釈が幾つも成り立つ、あるいは観客の立場で様々な思いを登場人物に被せてゆくことができる、そういう物語なのかもしれない。
そこがアカデミー賞の選考メンバーにウケたのだろうか。
正直なところ本作が欧米人のどの琴線に本作が触れたのか、よく分からない。

Mr.身勝手君の感覚ほど「つまらん!」と一刀両断はできないが、それほど愉快な気持ちにはならないと思う。
鑑賞後の食事会でも、あまり話題にしなかった。
Mr.身勝手君、やはり頭は卓球なんだろうなぁ。
「今日は練習を終えてきた。明日は試合だ」と言い、いつもより少なめのビール一杯、日本酒4杯、MMシアターMさんのお店で水割りを2、3杯呑んで「二日酔いはしないけれど呑むと体がだるくて試合に影響する」と言って帰宅の途についた。
まぁ、この量を呑めば普通はそうだろうな。
あと2年で古希、この量は呑み過ぎだと認識したほうがよいと思う。
偉そうに人のことを言ってる立場でもないけれど…

ラストの主人公一家の父親の暴走が凄まじい。
一家惨殺じゃないか!(韓国映画っぽい)
そして父親は意外な行動に出るのだった。

Mさん、「あの夢オチのようなラストでよかった。本当に父親が現れたら後味悪いですもの」と。
確かにそうだ。
不思議に悪行三昧の主人公一家を「ガンバレ!」と応援したくなる。
娘ちゃんは可哀そうだったなぁ。

DVD化されたら、もう一度観るかな。

パラサイト 半地下の家族 (吹替版) (4K UHD) - ソン・ガンホ, チェ・ウシク, イ・ソンギュン, チョ・ヨジョン, パク・ソダム, ポン・ジュノ
パラサイト 半地下の家族 (吹替版) (4K UHD) - ソン・ガンホ, チェ・ウシク, イ・ソンギュン, チョ・ヨジョン, パク・ソダム, ポン・ジュノ

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