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【劇場鑑賞】テリー・ギリアムのドン・キホーテ

テリー・ギリアムのドン・キホーテ
 制作年  2018年
 監督   テリー・ギリアム
 出演   アダム・ドライヴァー、ジョナサン・プライス、
      ステラン・スカルスガルド、オルガ・キュリレンコ、
      ジョアナ・リベイロほか
 劇場公開 2020年1月
 鑑賞年月 劇場鑑賞 2020年1月
   

 まぁ、面白かった。
でも「バロン(1989年)」のほうが、もっと愉快である。
こちらは実在の人物である18世紀のプロイセン貴族、ミュンヒハウゼン男爵カール・フリードリヒ・ヒエロニュムスが周囲に語った自身の冒険談であるとされる話が
元になっている。
本作はミゲル・デ・セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」が元になっている。
どう違うのか、小さい頃は同じだと思っていたような気がする。

ちょっと映像というか色彩感覚的には、テリー・ギリアムらしくないかも。
ドン・キホーテ物語と現代の物語とを絡み合わせて展開する手法も、時々みかける手法なので新鮮味はなかったかなぁ。

主人公のトビー(アダム・ドライヴァー)は学生時代に制作した映画で高い評価を得たが、現在はしがないCM制作監督。
どうも仕事にも熱が入らない。
撮影を中止しようとした夜に、昔撮った作品のDVDを謎の男から渡される。
CM制作のボスの妻ジャッキー(オルガ・キュリレンコ)とスッタモンダの途中で、
出張中のボスが戻って来たのでホテルの自室に逃げ戻る。
うーん。このシチュエーションって何かの役に立ってる?
部屋でDVDを観たトビー、翌日の撮影で若い頃の撮影場所が近いことを知る。
そこで懐かしさもあってか、その場所を訪れてみる。
かつての撮影場所、懐かしいのだけれど妙な感じ…

若い頃の作品のタイトルが「ドン・キホーテを殺した男」、本作の原題でもある。
まぁ、何かを重ねているのだろうな。
ところが主人公に採用した老人、実際には靴職人だったのだが、なんと自らをドン・キホーテと信じて暮らしていた。
さらにヒロインとして採用した娘はスターを目指して村を出てしまっていた。
後に分かるが大富豪(ロシア系)の娼婦になっていて、そのことを父親はトビーのせいだと怒っている。

こうしてトビーは、自分をドン・キホーテと信じる老人に従者サンチョとして
振り回されることになる。
でも宣伝されたほど繰り広げる大冒険ではなかったなぁ。
現実と幻想が入り乱れる世界もファンタジー色がない。
どちらかというと構成上で重ね合わされたエピソードに、
説教めいた匂いを感じてしまう。
そして、その説教が何なのかが全く分からない。
こりゃ失敗作かも知れないなぁ。

どうしてテリー・ギリアムが、これほど「ドン・キホーテ」にこだわったのか?
出来映えとしては執念を感じるほどの作品ではなかった。
よほど、このほら吹き騎士の話が好きなんだろうとしか言いようがない。
テリー・ギリアムは「バロン」も制作してますから。

アダム・ドライヴァーはよかった。
あのでかい図体で実に真面目にコメディっぽく振る舞う演技は絶妙で、
真剣なだけに可笑しみがある。

オルガ・キュリレンコは、綺麗に撮られていたと思うがインパクトはない。
巷間言われるほどには奇想天外とは思わなかった。
むしろ支離滅裂という表現があっているのではないかと思う。
個人的には「バロン」のほうが、テリー・ギリアムらしくて好きかなぁ。

2020年1月の劇場感想は、このほかに「スター・ウォーズEPⅨ/スカイウォーカーの夜明け(2019年)」を、もう一度(通算三度目)観ておしまい。
次からは2019年のBD/DVD鑑賞作品のレポートとなる。

テリー・ギリアムのドン・キホーテ [DVD] - アダム・ドライバー, ジョナサン・プライス, ステラン・スカルスガルド, オルガ・キュリレンコ, ジョアナ・リベイロ, テリー・ギリアム
テリー・ギリアムのドン・キホーテ [DVD] - アダム・ドライバー, ジョナサン・プライス, ステラン・スカルスガルド, オルガ・キュリレンコ, ジョアナ・リベイロ, テリー・ギリアム

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