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【BD鑑賞】嗤う伊右衛門

嗤う伊右衛門
 制作年  2003年
 監督   蜷川幸雄
 出演   唐沢寿明、小雪、香川照之、池内博之、
      椎名桔平、松尾玲央、六平直政、井川比佐志、
      MAKOTO、松尾玲央、藤村志保ほか
 劇場公開 2004年2月
 録画日  BD形式 2017年5月14日
 鑑賞年月 BD鑑賞 2017年10月


 2016年5月に、本作の監督である蜷川幸雄が亡くなった。
その蜷川幸雄の特集だったのか、「魔性の夏/四谷怪談より(1981年)」と
セットで録画している。
そんなことは、すっかり忘れて本作を先に観てしまった。
関連性があるのかどうか知らないが、
「魔性の夏/四谷怪談」を観てからだったかなと、少しだけ後悔しているのだが…
どうせ観る頃には、また忘れているだろう。

四谷怪談をモチーフにしているというが主要な人物の名前が一緒なだけで、
ほぼオリジナルの物語ではないだろうか。
怪談の要であるお岩の怨みが分かりにくくて困ってしまう。
「うらめしや、伊右衛門殿」という台詞のあるシーンがあるが、この時のお岩って死んでしまっていたのかなぁ。

妙に文学小説臭い作品ではあるが、分かりにくい。
ラスト、白骨化したお岩と白骨化しつつある伊右衛門が二人並んで衣装箱(?)の中で眠る姿から想像すると、二人のやや屈折した恋愛劇を描きたいのだろうと思うが…
ところどころ怪談のような展開もあるので、そういう意図がある作品には思えない。

本当に伊右衛門はお岩を愛したのか?
人生で嗤うことの無かった伊右衛門の表情から、それを読み取ることは観客には不可能ではないだろうか。
最後に見せる嗤いは、彼の捨て鉢な人生観から生まれた単なる狂気ではないのか?

お岩は、伊右衛門の上司である伊藤に騙されて夫が理不尽な仕打ちを受けたことを知り、また自分たちが離縁させられたことを知るに及んで家を捨て女を捨てまで耐え忍んだ自分の人生を嘆いて狂い死に(多分…)するのだろうが、そこも分かりにくい。

それまでの、お岩の性格描写からすると夫と共謀して、まぁ、単独もありうるか、
生きて伊藤を懲らしめる方向に行動するのではないだろうか?
発狂して死を選ぶほど芯の弱い女には思えないのだが…

登場人物全員の目指す方向が異なっていて、なんだか噛み合わない感だけが目立つ。
これがこの監督の得意技なのだろうか?
「蛇にピアス(2008年)」の鑑賞が途中放棄で放置状態が続いているのは、
そのせいだろうか?

嗤う伊右衛門 [DVD] - 唐沢寿明, 小雪, 椎名桔平, 香川照之, 蜷川幸雄
嗤う伊右衛門 [DVD] - 唐沢寿明, 小雪, 椎名桔平, 香川照之, 蜷川幸雄

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