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【BD鑑賞】コズミックフロント/NEXT 旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画

コズミックフロント/NEXT 旧ソ連幻の宇宙船ブラン スペースシャトル計画
 制作年  2017年
 出演   【語り】永作博美、望月啓太
      【声】宗矢樹頼、植竹香菜、糸博、樫井笙人、
         河本邦弘、酒巻光宏、徳石勝大
 録画日  BD形式 2017年
 鑑賞年月 BD鑑賞 2017年7月


 旧ソ連のスペースシャトル計画、知らなかったなぁ。
米国のスペースシャトル初飛行は1981年。
この旧ソ連のスペースシャトルであるブランは、1988年に一度だけ飛行した。
しかし当時、日本ではまったく報道されなかったと思う。
番組を観ていると旧ソ連の人々はテレビで見たようだから、
開発は秘密裡だったとしても、結果は世界中で報道されてもよかったのではないか。
なんだか米国一辺倒の歪んだ報道姿勢が気になった。

もう一つ気になったことがある。
それは当時の関係者の一人で、ブランの試験飛行に使った軍事衛星の開発者の発言。
「米国がスペースシャトルを計画していることは知っていた。奴らは何を運ぶために開発しているのか。核兵器に決まっている」という内容だ。
そしてこう続ける。
「ペレストロイカでブラン計画は破綻した。ゴルバチョフの野郎は絶対に許さない。
私は国を愛し国を守ろうとしただけだ。米国の核から」

なんという発言だろう。
冷戦の緊張が、ひしひしと伝わってくる。
日本人が考えているより、旧ソ連の政府関係者は核攻撃を恐れていた。
疑心暗鬼になっていたと言えるだろう。

しかし、これが世界政治の本質なのだ。
この言葉に恐れ慄く自分を発見し、かつてマッカーサーが日本人を称して、
「(国際政治的に)日本人は12歳の子供と同じだ」と断じた心情を
理解したような気がした。
※()内は個人的な補足であって、本当にこういったかどうか。
 前後の文脈から、こうであったと思いたいということである。

ブランはスペースシャトルの開発に驚いた旧ソ連が、スペースシャトルをコピーして開発・製造したという。
凄いな、こんな技術情報が流出していたのか。
どれだけスパイが暗躍したことか。
やはり冷戦時代は、スパイ映画のネタに事欠かないってことだ。

シャトル自体の大きさ、見た目の形状は、ほぼ同じである。
違うのはロケット部分の大きさと全てが自動操縦ということ。
知らなかったが米国のスペースシャトルは、シャトル側のロケットエンジンも
打ち上げ時に使っているのだそうだ。

ブランは、より強力な外側のエンジンだけで周回軌道まで飛んでゆく。
それは天才技術者ヴァレンティン・グルシュコの存在による。
彼は史上最強のエンジンを開発し。それはソユーズでも使われている。
米国のロケットにも使用されているらしい。
そして北朝鮮のICBMにも…

幻の巨大宇宙船に託された秘密と開発の舞台裏は、見応え十分で面白かった。
ただ、番組の趣旨的にはどうなのかなぁ。
伊能忠敬の時にも思ったが、微妙に違うような気がする。

ロケット技術というのは、より遠くへミサイルを飛ばす目的で開発された。
さらにそれは核弾頭を載せた大陸間弾道弾の開発へと進んでゆく。
宇宙開発はロイケット開発、大陸間弾道弾開発の隠れ蓑でもあった。
だから各国は、現在の北朝鮮の動きにかつての自国と同じ匂いを嗅ぎ取り、
経済制裁という圧力をかけるのだ。
彼らも北朝鮮も最初の言い訳は宇宙開発、すなわち平和利用だった。

それにしても、自動操縦で戻ってきたのは凄い。
遠隔操作ではなく、搭載したコンピュータの自律的な制御である。
しかも追い風を検知し、自ら着陸コースを修正したらしい。
その高い技術力を、さきほどの旧ソ連技術者は誇らしげに語る姿が印象的だ。
やっぱり、技術は一番じゃないと誇れないなぁ。

ところで旧ソ連という言い回しはおかしくないか。
ロシアはイデオロギー的にも政治体制的にも新ソ連ではないと思うのだが…

「旧ソ連・幻の宇宙船“ブラン”もうひとつのスペースシャトル計画」 - 永作博美, 望月啓太, 宗矢樹頼, 植竹香菜, 糸博
「旧ソ連・幻の宇宙船“ブラン”もうひとつのスペースシャトル計画」 - 永作博美, 望月啓太, 宗矢樹頼, 植竹香菜, 糸博

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