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【BD鑑賞】チャーリング・クロス街84番地

チャーリング・クロス街84番地
 制作年  1986年
 監督   デヴィッド・ジョーンズ
 出演   アン・バンクロフト、アンソニー・ホプキンス、
      ジュディ・デンチ、ジャン・デ・ベア、
      モーリス・デナム、エレノア・デヴィッドほか
 劇受公開 劇場未公開
 録画日  BD形式 2017年6月4日
 鑑賞年月 BD鑑賞 2017年6月


 ふぅむ、悪くない。
ペンパル世代と読書好きには悪くない作品だと思う。
1940年代から60年代にかけて、米国女性と英国紳士との間に育まれた
友情の物語である。
こういう関係って、ちょっと憧れるなぁ。

米国に住む売れてない脚本家・小説家で、
妙齢の女性ヘレン(アン・バンクロフト)。
彼女は英国文学が大好きだが、ニューヨークの書店には好みの本が無く、「米国人は英国文学を読まないの!」と毎日怒っている。

ある日、雑誌の広告(だったかな)で、
英国の古本屋を見つけ手紙で注文してみることに。
ところが期待以上の品質と丁寧さで、好みの本が送られてくる。
ここから彼女と、この古本屋のメンバーたちとの心温まる交流が
20年近く続くことになる。

本に限ったことではないが自分の趣味の度合いと相手の度合いが合致する喜びは、
何事にも代えがたい。
そのように気心が知れるような友人関係こそが理想であるが、なかなかどうして…

この古本屋の老舗の従業員フランク(アンソニー・ホプキンス)は、
物静かではあるがユーモアもあり節度も心得た現代の英国ジェントルマン。
彼を中心に、次第にヘレンと従業員たちの交流が深まってゆく様は心が落ち着く。

なにしろ、騒がしさがない。
携帯もファックス(!)も、インターネットもない時代。
しかも英国と米国とはいえ、一般人が飛行機で気軽に往来する時代でもない。
彼らの連絡手段は、もっぱら書簡である。
実にのんびりとしたものである。
それが味わい深さを増している。

さりげなく、両国の社会の変遷も描かれている。
驚いたのは、戦後しばらくは英国でも食料が配給制だったこと。
この作品、実話がベースなので脚色ではなさそう。
英国は第二次世界大戦の戦勝国とはいえ、米国と違って満身創痍だったのだろう。

ヘレンが知人を通じてデンマークから粉卵(?)やチーズ、ハムなどを古書のお礼にとプレゼントした際の反応が面白い。
エリザベス女王の戴冠式の映像や、米国の大学紛争の映像も流れる。

だがしかし、本作にはこれといって大きなエピソードがない。
まぁ、テーマそのものが娯楽映画には馴染まない。
それでも趣味になにがしかのこだわりをもつ人にとっては、
二人の共感の気分が手に取るように理解できて目が離せない。

ちなみにタイトルのチャーリング・クロス街84番地は、英国の古本屋の住所。
なので英国舞台の内容かと思ったら、さに非ず。
確かに英国側のほうが映像は多いかも知れないが、間違いなく米国映画である。
というか米国人が憧れる英国紳士の映画と言えそうである。
フランク氏、実に紳士然としている。
このスタイルも憧れるなぁ。

喜怒哀楽の少ない本作のなかで、ヘレンから夫のフランクへの弔辞に
礼状を書く妻の一言、「(価値観を共有ている)あなたには嫉妬しました」という
彼女の一言が二人の友情の本質をついている。
いやぁ、こんな女性友達がいたら男子は幸せである。

もともとはアン・バンクロフト狙いの鑑賞作品。
共演者にアンソニー・ホプキンスとジュディ・デンチの名を見つけて、
さらに大喜びで鑑賞した。
だから、めずらしく録画してから鑑賞までが短い。
本作、3人の芸達者がいなければ寝落ちしそうな気もする。

チャーリング・クロス街84番地 [DVD] - アン・バンクロフト, アンソニー・ホプキンズ, ジュディ・デンチ, デビッド・ジョーンズ
チャーリング・クロス街84番地 [DVD] - アン・バンクロフト, アンソニー・ホプキンズ, ジュディ・デンチ, デビッド・ジョーンズ

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