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【DVD鑑賞】ケン・ラッセルの白蛇伝説

ケン・ラッセルの白蛇伝説
 制作年  1988年
 監督   ケン・ラッセル
 出演   ヒュー・グラント、アマンダ・ドノホー、
      サミ・デイヴィス、キャサリン・オクセンバーグ、
      ピーター・キャパルディほか
 劇場公開 1989年10月
 録画日  DVD形式 2016年3月21日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2017年9月


 白蛇伝説には、ちょっとした思い入れがある。
胸が締め付けられるような、それでいて甘酸っぱく感傷的な思いが脳裏を駆け巡る…そんな、いてもたってもいられない感覚である。

それは東映アニメ「白蛇伝(1958年)」の鑑賞に始まる。
実際に観たのは1960年代だったが、ヒロインの白娘(ぱいにゃん)と二胡の音色が忘れられない心象風景として心に焼き付いている。
小学校2年か3年だったが、きっと白娘に恋してしまったに違いない。
もちろん当時そんな意識は全くないけれども…

まぁ、そんな思いが、本作を見つけた時に心に浮かんだと思う。
出演者を見ると若き日のヒュー・グラント。
1960年生まれだから制作時28歳。
驚いたのは、彼の最初の出演鑑賞作品が「ブリジット・ジョーンズの日記(2001年)」だったこと。
2003年4月頃のことである。
てっきり「いつか晴れた日に(1995年)」だとばかり思っていた。
もっとも彼をターゲットに作品を選んだことは、ほとんどない。
主には共演している女優さん狙いだが、
本作と「泉のセイレーン(1993年)」は、彼の出演で選択したのだが、
まぁ、それもタイトルとの合わせ技が正確なところかなぁ。

 さて本作だが…
冒頭に記した白蛇伝説への思いを根源から打ち砕くような内容には、
正直閉口してしまった。
何のことはない、欧州に伝わる吸血鬼ものの変則パターンだった。

大昔、悪魔の化身である白蛇と戦い民衆を救った(たぶん)という人物がおり、
その末裔が暮らしている村が物語の舞台である。
よく分からないが、登場する車から1960年代から70年代だろうと想像する。
まぁ、この物語では時代がいつなんて、細かいことはどうでもよさそうである。

その末裔の若い当主(?)と仲の良い姉妹が営んでいる民宿(客がほとんどいないけど)で、大蛇と思われる頭蓋骨が発掘される。
それも大々的な発掘作業ではなく、4若い考古学を勉強していると思しき学生のような青年が、たった一人で庭を掘り起こして発見する。

うーん、どうなんだろうか。
この映像はシラケるなぁ。
しかも民宿の若い娘に地層の年代を語り始めて…阿保らしい。

そして唐突に悪魔の化身に仕える下僕の女が登場。
森の中にある神殿の家(?)を住居にしているようなのだが…
この女、どうやら生贄を探しているらしい。
処女じゃないとダメらしく、民宿の姉妹の妹に狙いを定める。
いくつか訳の分からないエピソードがあって、無事(?)にその妹をとらえることに成功、いよいよ儀式の開始である。

この女、まぁ、よくお脱ぎになる。
さして魅力的な裸体とは思えないのだが脱ぐ。
一方、生贄でとらえらた妹、脱ぎそうで脱がない。
生娘かどうか確認されるシーンでも、なぜか脱ぐことを女が止める。
「えっ?脱げって命令したのに、止めちゃうの?」
生贄の儀式でも両手を縛られ天井から吊るされているが(足はついている)、
なぜか白い下着姿である。
これはこれでエロティックだが…
全体のトーンとしては、少なくとも上半身は裸だろう。

絵柄全体のトーンは、特に下僕の女が登場するシーンや、時おりフラシュバックする白蛇(大蛇)が、キリストの十字架に巻き付いているようなシーンは、おどろおどろしく昔の見せ物小屋の印象がある。
BGMもそのように聴こえて、小学校時代の祭りのお化け屋敷を思い出した。

ケン・ラッセルという監督のお好みの映像なのだろうか?
他に見ている作品なんてないだろうと思ったら、
アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1979年)  DVD鑑賞
クライム・オブ・パッション(1984年)      DVD鑑賞
Tommy(1975年)              劇場鑑賞
ゴシック(1986年)               WMV鑑賞
ロシアハウス(1990年)            DVD鑑賞
(2020年5月末現在)
と5作もあった。

「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」はさもありなん、という気がする。
「クライム・オブ・パッション」は、録画したシネフィル・イマジカ(録画当時)の作品紹介記事を読んでも内容を思い出せない。
アンニー・パーキンス狙いの録画だと思うが、たぶん未鑑賞ではないか思う。
一応、鑑賞記録はあるが…内容を憶えていないというものだった。
「Tommy」は劇場で観たのだが、ロックオペラのせいか、
本作とは作風が異なるかなぁ。
でも「リストマニア(1975年)」なんてのもあるし、
色合いの多彩な監督なのかも知れないなぁ。

ということで、下僕の女を白蛇ともども退治してメデタシ、メデタシかと思いきや、
実は下僕の女に噛まれると吸血鬼(吸血蛇?)になるという流れがあって、「あはは、そうくる」という程度の可愛いらしいどんでん返しがある。

でも、だからといって白蛇は死んじゃってるので、物語の発展につながる恐怖も得られず、単なるバケモノ退治の話に終わっている。
やっぱり、あのわけありフラッシュバック映像のワケを物語につながないとなぁ。

原題は「THE LAIR OF THE WHITE WORM」
えっ?下僕の女と共に爆死したのは白蛇(大蛇)じゃなくて、
白い虫(細長く足のない)だったのか?
ミミズの化け物ってこと?
誰だ、「白蛇伝説」なんて邦題つけたの。
だから、伝説は語られていないっつうの

白蛇伝説 [DVD] - ヒュー・グラント, アマンダ・ドノホー, サミ・デイヴィス, ケン・ラッセル, ヒュー・グラント
白蛇伝説 [DVD] - ヒュー・グラント, アマンダ・ドノホー, サミ・デイヴィス, ケン・ラッセル, ヒュー・グラント

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