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【BD鑑賞】フランケンシュタインの誘惑/強制終了 人工知能を予言した男

フランケンシュタインの誘惑/強制終了 人工知能を予言した男
 制作年  2017年
 出演   【ナビゲーター】吉川晃司
      【出演】池内了、栗原聡   【司会】武内陶子
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  BD形式 2017年8月
 鑑賞年月 BD鑑賞 2017年8月


 人工知能を予言した男、アラン・チューリングのお話。
いつものように科学者の闇という雰囲気ではなく始まったのが気になった。

アラン・チューリングといえばエニグマの暗号解読。
最近、チューリング・テストの創始者であることも知った。
エクス・マキナ(2015年)」を鑑賞した時だから、
2017年1月ということになる。
人工知能に興味が大ありのくせに、間の抜けた話である。

エニグマの暗号解読といえば、
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年)」と「エニグマ(2001年)」を思い出す。
ヒロインは「エニグマ」がケイト・ウィンスレット、「イミテーション・ゲーム」は
キーラ・ナイトレイだった。

物語は「イミテーション・ゲーム」がアラン・チューリングの人生で、
「エニグマ」は暗号解読をベースにした恋愛物語だったかなぁ。
「エニグマ」の記憶が薄れているせいもあって、この番組を楽しむ上では
「イミテーション・ゲーム」が役に立った。

チューリング・テストの面白いところは、「機械は考えることができるか?」、
「機械には感情があるか?」といったような哲学的かつ根源的な問いから
離れたことにあると思う。
「エキス・マキナ」での禅問答のような会話でもそうだが、テストする方が人間と区別できなければ、その機械は「考える」ことができた」としてしまうこと。
これは大きな発想の転換と言っていいだろう。

アンドリューNDR114(1999年)」のアンドリューは、
外観を人間に似せ食事も排泄もできるように、さらにはセックスさえも
可能なように自ら考え肉体を改造し続けた。
しかし、彼はいつまでたってもNDR114のままだった。
彼が老いと死こそが人間の本質であることに気づき、自ら愛する人との死を望んだとき、初めて人間アンドリューとしての尊厳死を獲得した。

アラン・チューリングが、機械がいずれこうなることまで
予想したかどうかは分からない。
しかし、現在のAIブームは、完全にこれを前提に論じられているような気がする。
そして、個人的にはそれは難しいと思っている。

うーん、少し違うな。
自己を複製し感情を有した機械が、遠い将来には存在するかもしれない。
でも、それは生命ではない。
区分が曖昧になるという人もいる。
サイボーグ化した生命体、サイボーグ009のような存在が登場すると、
確かに区分は曖昧になるなぁ。
人工知能に感情を移し替えて、肉体は有機生命体だが脳がマシンならば、
それはやっぱり機械だろうなぁ。
おっと、アラン・チューリングから話が離れた。

暗号解読の任務は戦争中はもちろん戦後もかなりの間、極秘事項だった。
このため彼のコンピュータ理論や人工知能の研究は、ほとんど陽の目をみなかった。
もともと人付き合いも悪く変人扱いされていたこともあって、
残念ながら不幸な死を若くして迎えることになった。
直接的な死因は結核だそうだが…

最初に「エニグマ」を観てから6年後に「イミテーション・ゲーム」を観た。
そして1年半後に観たのが本作である。
この間に、AIに対する思いと戦争に対する思いが変化した。
戦争のことは別の機会にでもと思うので、AIについて。

ここ数年のAIに関する技術的発展は、ハード、ソフト両面を含めて、
従来技術から数段進歩したと言えそうである。
人間活動を支援するAI、それを備えたロボットが明日にでも登場しそうだ。
少なくとも「エニグマ」を観た2009年頃は、
そのことに危機感を抱いてはいなかった。
今は恐怖感すら覚えるほど心境が変わってしまった。

その恐怖とは「人間は阿保になる」である。
AIの支援を活用することで人間が考えることを止めてしまい、
思考停止の阿保になってしまうのではないかという恐怖を拭いきれないでいる。

先日、よく行く居酒屋Mで隣席のサラリーマンと思しきグループが、
人工知能のことを語っていて、何やら明るい未来がやってくるようなニュアンスだったので、つい「人工知能のこれ以上の発展は、人間を阿保にし、社会を破壊する」と会話に水を差してしまった…

本当に、思っていることである。
あっ、やっぱり「科学者の闇」がテーマだった。

#11「強制終了 人工知能を予言した男」 - 吉川晃司
#11「強制終了 人工知能を予言した男」 - 吉川晃司

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