0コメント

【BD鑑賞】アナザーストーリーズ/ロマンポルノという闘い日活・どん底からの挑戦

アナザーストーリーズ/ロマンポルノという闘い日活・どん底からの挑戦
 制作年  2016年   
 出演   伊地智啓、中田秀夫、山口清一郎、白川和子、田中真理ほか
      【司会】沢尻エリカ 
      【語り】濱田岳
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  BD形式形式 2017年
 鑑賞年月 BD鑑賞 2017年2月


 ロマンポルノ、高校生だったかなぁ、耳にしたなぁ。
まぁ、そういう程度の認識。
日活が会社再建をかけて、というのもニュースか何かで目にしていた。

白川和子や田中真理も雑誌に載っていたので知っている。
作品は観たことがない。
この番組を見て、少し気持ちが揺らいでいる。
観てみようかなぁ。

今年(2017年)になってからだと思うが、駅裏のミニシアターに日活ロマンポルノの上映ポスターが張られていた。
しかも、よく見ると新作もあるようだ。

今回調べてみた。
昨年(2016年)「日活ロマンポルノ リブートプロジェクト」なるものが発足、上映時間80分程度、映画撮影期間1週間程度、10分に1回の濡れ場など、ほぼ1970年代と同等の条件で新作の制作が発表されたのだそうだ。
これを踏まえての番組のようで、ある意味では話題性を狙った
あざとい企画番組でもある。
NHK、これやっちゃぁダメだよ。
2年前なら斬新な企画かなと得心できるけど…

 それはさておき、ロマンポルノ。
実際に観たことは無い。
冒頭に記したように、日活が映画産業斜陽化の流れの中で会社の生き残りをかけて制作したシリーズという印象しかない。
いわゆるピンク映画よりは、その名の通りソフトなイメージのエロ映画、
そんな印象を持っていた。
まぁ、しかし映画としてはあだ花というか、制作スタッフ、監督、役者など全員が胸を張って「私、ロマンポルノを作ってます」とは公言できなかっただろう。
そういう類の作品群であった。

それが、またまた逆輸入話のようだが、海外で高く評価されたらしく、日本でも再評価という流れになっているようだ。
ハードでコアな映像に慣れきった現代の目線から見ると、露骨さが適度に抑えられた映像は、エロティックに見えるのかも知れない。

また、先ほどの制作条件さえクリアーしてしまえば、
物語の表現は自由だったようだし、ピンク映画よりは予算的には贅沢だったということもあって、物語性もそれなりらしい。
そこが濡れ場というより交尾に近いハードコアなアダルトビデオより、評価が高いのかも知れないと思ったりする。

ポルノなんてと多くのスタッフが辞めていった。
まぁ、残った人たちの必死の叫びでもあり、そうでも言わないと人生が無意味になるという思いもあるのだろう、映画製作への情熱を皆熱く語っていた。

人は記憶を捏造する動物だ。
悲しいことや辛いこと、厭なこともそのまま記憶はできない。
何か意味を持たせて、今生きていることに繋がっていると正当化する。
正当化が言い過ぎだとすれば、納得させると言いかえてもいい。

白川和子だって田中真理だって、好きでピンク映画やポルノ映画に
出演したわけではあるまい。
なにかしらの人生を引きずって参加した。
しかし、仕事人としてやるべきことをやった。
他の監督たちも理想論はあったにせよ、人生を考え生活を考えると背に腹はかえられない部分も大きかったはずである。

日常とは、生活とは、人生とはそういうものである。
おおよそ40年の時を経て再評価されれば、やってきたことは間違いではなかった、
そう思うのも当然だし、ロマンポルノ終焉後も思想的立ち位置を変えずに、目の前のことをしっかり必死に、やるべきことをやってきた。
それは今も変わらない。

たいへん面白い企画ものだったが、惜しむらくは後手にまわっていること。
ロマンポルノ復活の動きは2010年頃からあったらしい。
おそくとも過去の作品を映倫の再審査で開始した2015年に、同じ内容の企画番組を放映していてくれたらNHKの先進性に拍手を贈ったのだが…
ディスクに記録するかどうか、今も考え中である。

おそらく残さなかったような気がする…

アナザーストーリーズ/ロマンポルノという闘い日活・どん底からの挑戦.jpg
NHK HPより

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント