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【DVD鑑賞】怪奇大作戦 Vol.5

怪奇大作戦 Vol.5
 制作年  1968年
 監督   仲木繁夫、安藤達己、福田純、長野卓
 出演   勝呂誉、松山省二、岸田森、原保美、小林昭二、
      小橋玲子、平田昭彦、神田隆ほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2015年11月27日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2016年1月


 第5巻は、次の4タイトルが収録されている。
第18話 死者がささやく
第19話 こうもり男
第20話 殺人回路
第21話 美女と花粉

 「死者がささやく」は、旅行中のカップル(制作当時の表現はアベックか)の若い男が、死者の声と幻影に慄くミステリーなのだが…
うーん、男が殺人犯にされてしまうトリックと、その事件の背景のほうが気になる。
普通の推理ものみたいな展開で、怪奇現象の謎がおざなりだったかなぁ。
死者の声が聞こえる謎は解明されていたけれど、幻影のほうは「?」のまま。
そもそも、この男は死者である警視庁警部補の顔を知らないんじゃないのかな。
それなのにどうしてその姿を幻影として見ることができるんだろう?
回を重ねるごとに、この手の乱雑な設定が多くなってきた。
毎週の放送で締切に追われて、やっつけ仕事が多くなったということかな。

 「こうもり男」は、SRI所長に怨みを持つ男の復讐物語。
どこが怪奇現象なのだろう?
こうもり男が、空を飛ぶことか?
こうもり(遠隔操作で制御される)が人間を襲うところか?
まったく怪奇現象のない不思議な物語だった。
所長の過去や家庭生活が分かる物語ではあったが、それって怪奇大作戦に必要?

 「殺人回路」は、面白かった。
題材がコンピュータがらみというのが、その要因だろうか。
それとも平田昭彦、神田隆という何気に豪華なゲスト陣?
とある会社の社長が突然死を遂げるのだが、それは息子の陰謀だった。
怪奇現象は壁にかけてあった絵画から弓を持った女性が抜け出して…
というものだった。
 コンピュータとの会話が音声(電話)というのが時代を感じさせてくれる。
父と息子の会話で、息子が「コンピュータ」というと、
父が「電子計算機」という場面も時代がかかっていて面白い。
 今から35年ほど前(1980年代中頃)の話だが、
同僚のY氏が「コンピュータを電子計算機と言うのは、
今ではもう大学の先生ぐらいですよ」と笑っていたことを思い出した。
しかし、その約20年前は電子計算機のほうが主流で、
コンピュータという人のほうが少なかったかな。
そういえば、当時は電子頭脳という表現も使われていた。
今だとA.I.だろうか。
1980年代にはファジーコンピュータとかもあったなぁ。
 絵が抜け出すしかけはCRT(Cathode Ray Tube)で説明されていたが、
今となっては「そんなばかな」という説明である。
大真面目で語る岸田森が面白かった。
当時はそういうように認識されていたのかな?
 もっとも1970年代、CRTディスプレイという言葉を最初に聞いた時、
キャラクターディスプレイの略だと思っていた。
コンピュータの情報交換で使用する文字集合をキャラクタと言っていたはず。
それを表示する装置なのでキャラクターディスプレイ。
しかし、漢字では「陰極線管」、これだと間違えようがなかった。
 内容的には、コンピュータを盲信するながテーマだろう。
約半世紀たった現代でも十分に通じる先進的な物語だ。
この会社に勤めるSRI所長の大学時代の同級生が、
コンピュータを「そろばんの化物」と表現するのも愉快だった。
その彼が大学時代ラグビー選手というのは、
現代風に言うとアナログ人間を象徴しているのか。
 時代を感じるコンピュータ映画に「地球爆破作戦(1970年)」があった。
計算機室とラインプリンターのドット音が懐かしい。

 「美女と花粉」は、アルコールに反応し、強度のアレルギー反応を起こす花粉を
使った女の歪んだ美意識が生んだ悲劇。
かつて自分の美を妬んだ同僚にかけられた硫酸で、
胸元に大火傷をおってしまった女が犯人。
「この火傷では、結婚できない」というわけだが…
女心とはそういうものなのだろう。
 今回は、小橋玲子が大活躍。
犯人の女に拉致されるという大ピンチも味わう。
SRIのお茶くみレディからアシスタントに昇格。
うーん、これ自体、偏見に満ちた表現かな。
ファイトだ、小橋玲子。
 犯人の女が花粉のために育てている花。
南国産らしく、ある建物の屋上にある温室のような場所なのだが、
その建物がなんと「トルコ風呂」。
経営者の社長令嬢という設定だったと思うが、
ゴールデンタイムの放映でPTAからクレームなかったのかな?
 犯人の狙いはアルコールに反応するってことで、
マニュキアをした女性がターゲット。
ただマニュキアをした男も犠牲になる場面があって、
「これが普通」みたいな言い方をしていた。
1972年頃、グラムロックが流行った。
マーク・ボランを真似て一時期マネキュアをしていたが、普通じゃなかった。
母親に見つかり「あんたをそんな男に育てた憶えはない」と泣くように言われた。
東京では普通だったのか?
 そう言えば入社して2年ほどたって仕事で知り合った他部門の先輩が、
透明なマニュキュアをしていたのに驚いたことを思い出した。
でもその先輩以外は見たことがないので、東京でも普通じゃないと思うが…

 第5巻まで観てきて、なんとなく感じていることがある。
それは怪奇現象が少なくなってきているのではないかということだ。
怪奇現象を科学の力で解き明かす、というのがテーマだったと思うのだが、
だんだん普通の事件ものになっているような気がしている。
科学検証の場面も少なくなってきた…

さて次は、いよいよ最後の巻だ。

DVD 怪奇大作戦 Vol.5 - 特撮(映像), 岸田森, 勝呂誉, 松山省二, 小橋玲子, 特撮(映像)
DVD 怪奇大作戦 Vol.5 - 特撮(映像), 岸田森, 勝呂誉, 松山省二, 小橋玲子, 特撮(映像)

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