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【DVD鑑賞】怪奇大作戦 Vol.4

怪奇大作戦 Vol.4
 制作年  1968年
 監督   飯島敏宏、鈴木俊継、長野卓、仲木繁夫
 出演   勝呂誉、松山省二、岸田森、原保美、
      小林昭二、小橋玲子ほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2016年11月1日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2016年1月


 第3巻よりは、マシな物語が多いかなと感じたのは、
「ジャガーの眼は赤い」のように、
あからさまな子供向け物語がなかったせいだろうな。
それ自体、悪いことではないのだが…
これも、期待感の大きさの現れかも知れない。
大人向けの怪奇現象を扱った作品であって欲しいという願い…

今回収録されているのは次の4話である。
 第14話 オヤスミナサイ
 第15話 24年目の復讐
 第16話 かまいたち
 第17話 幻の死神

「オヤスミナサイ」は怪奇ものというよりはミステリー・サスペンス。
「24年目の復讐」は、あの戦争にまつわる複雑な感情が題材。
「かまいたち」は、怪奇現象っぽいか。
「幻の死神」は、怪奇現象といえばそうだが…
荒唐無稽すぎて、ついてゆけなかった。

「オヤスミナサイ」
 SRIの牧(岸田森)が、山小屋に迷い込む。
(ハイキングで山道に迷ったのとは少し違うが)。
山小屋といっても、立派な別荘のような建物なのだが。
山小屋では二人の若い男女が泊まっていたが、
女は誤ってダーツの矢で男を殺してしまう。

ちょうどそこへ牧がやって来たのだ。
女は慌てて死体を冷蔵庫に隠し、牧を泊めることにする。
ところがその夜、牧は夢で襲ってきた男を風呂場で殺害する夢を見る。
夜中、飛び起きた牧が風呂場へ行ってみると、そこには男の死体があった。
さて、いったい誰が真犯人か?

「24年目の復讐」
 横須賀で米兵ばかりが狙われる連続殺人事件が発生する。
海からやってきた黒い人間が、米兵を海へ引きずり込むのだという。
戦争で沈められた旧海軍の兵士が水棲人間になって復讐を続けているという
筋立てだが、怪奇というよりは空想に近く全然シンパシーを感じない。
もう少し、何とかならないかと思うのだが、限られた時間の中では
説明が難しいのだろう。
1968年、戦争が終わって間もなく四半世紀。
この手の話が、視聴者の大半を占めたであろう小中学生に受け入れられたのかと思うと、制作者たちが受けたトラウマの大きさを感じる。
もし、リアルタイムで自分が観ていたら(中学1年だと思うが)、
どう感じただろうか。
戦後教育の申し子のような自分には、よく理解できない話だったかもしれない。
もう少しすると洋モノかぶれ、米国文化万歳にどっぷりハマる時代である。

「かまいたち」
 かまいたちというのは、言うまでもないことだがつむじ風のような突風、
またはその現象を起す妖怪のことである。
いたちと言っても動物ではない。
そんなかまいたちに襲われたかのようなバラバラ死体が連続して発見される。
しかも場所は同じ、被害者も女性ばかり。
今でいうと狂ったストーカーの連続殺人事件だろうか。
そういう事件で、あの人が犯人と分かった時、テレビのインタビューで知人友人が、「あんな大人しくて真面目な人が…信じられない」と言っているが、本作でも容疑者はそう言われている人物。
つまり少なくとも1968年から、そう言われているということだ。
そういう人物こそアブナイというのが教訓。
「大人しくて真面目な人だったから、いつか事件を起こすと思っていた」と
インタビューで答える人、出てこないかなぁ…
不謹慎ということになるのかな。
このおとり捜査、警察でもないSRIがやるのは違法じゃないか?


「幻の死神」
 ホラー要素を科学的に解明していくという本シリーズの特徴的な話ではあるが、
いくらなんでも湖に幽霊が登場したり、湖面から白い手が(たぶん死体の手)が
現れて人々を恐怖に陥れ、窃盗団の秘密基地をその恐怖で守ろうなんて、
バカバカし過ぎる。
費用対効果が見込めないやり口で興ざめだった。
背景に国際的な大窃盗団がいるなんて、大風呂敷過ぎて説得力も無い。


ここまで観てきて気になり始めたのが、怪奇現象を科学的に解明するといいながら、
あまりそういった雰囲気を感じない展開の話が多いかなと。
メンバーが現象解明のため時々白衣姿になるのだが、
中学の科学の実験風景みたいだし、事象解明の理論も大雑把すぎるし、
そこは期待外れの感が強い。
回を重ねるたびに、そういう側面が少なくなっているのは
スポンサーや局の意向なのだろうか。

Webで知合ったLさんのコメント、
「今作に科学的な正しさを求めると間違いなく失望致します。
脚本の佐々木守氏が「科学的な知識がないから僕」とかように申して居りました。
その言葉、謙遜では無く、第5話「死神の子守歌」で
「絶対零度より低い温度を作り出せる」旨の有り得ない台詞が出て来ます。
科学的なる部分には先ず目をつぶる、それが今作を楽しむ為の必要条件かと。」
第2巻を観た時にいただいたコメントだが、身に滲みる入るなぁ。
さすがLさん。

DVD 怪奇大作戦 Vol.4 - 特撮(映像), 岸田森, 勝呂誉, 松山省二, 小橋玲子, 特撮(映像)
DVD 怪奇大作戦 Vol.4 - 特撮(映像), 岸田森, 勝呂誉, 松山省二, 小橋玲子, 特撮(映像)

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