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【DVD鑑賞】怪奇大作戦Vol.2

怪奇大作戦Vol.2
 制作年  1968年
 監督  円谷一、鈴木俊継、小林恒夫
 出演  勝呂誉、岸田森、松山省二、原保美、小林昭二、小橋玲子、
     ローラ・マン、中山克巳、浜村純、山中紘、伊藤弘一、田村奈美、
     鶴賀二郎、笠達也ほか
 劇場公開 劇場未公開
 録画日  DVD形式 2015年10月28日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2015年12月


 第1巻は、前評判に振り回されたのか、期待が大きかったせいか、
半世紀前の特撮だということを棚に上げていたつもりだったが、
なんとなく貧相であることに意気消沈してしまい、
勝呂誉と岸田森もバディもの…などと思いつつ観てしまった。

しかし時間を少し置くと、約半世紀前の特撮であることを冷静に受け止め、
同時に許容しウルトラセブンの後、怪獣ものに少し距離をおいて
大人の人間ドラマを作ろうとしたのではないかと思えるようになった。

それに、よくよく考えてみれば30分枠のテレビドラマ、
予算的にも限界があったであろう。
特に武田薬品1社がスポンサーだったようだから、厳しかったのだろう。
その枠内で精いっぱい技術をこらして工夫した作品、そう思えばそれなりである。
むしろ人間ドラマを重視した制作意図に目を向けるべきであった。

この手の特撮を用いた作品は、技術の進歩に伴って映像が陳腐化するのは宿命。
分かっていたはずなのに…
期待感と言うのは、実に大きなものであることをあらためて認識した。
新しい「スターウォーズ」シリーズや「スタートレック」シリーズしか知らない者には、70年代、80年代の初期の作品群は偉大なB級映画にしか見えない…
その時代の興奮をリアルタイムに共感していない者が、
安易にものを言ってはいけない…
それは、後出しジャンケンのようなものだ。

第2巻には次の四話が収録されている。
 第6話 吸血地獄
 第7話 青い血の女
 第8話 光る通り魔
 第9話 散歩する首

 「吸血地獄」は、吸血鬼の末裔として描かれたヒロインの吸血鬼としての
哀しい性、人の生き血を求め続けなければ自らの生を全うできない憐れな宿命を、
生き地獄として描かれているとよかったのに…残念、ホラーだった。

 「青い血の女」は、殺人人形が登場する。
若干説明不足の感は否めないが、
子供離れが上手くできなかった父親の狂気を描いているのかなと思った。
結婚して自分から離れていった子どもを憎む父親が、
絶対に離れることはないと信じて作り上げた可愛い人形。
思いが強すぎたのか、人形は父親の憎しみに共感し子供たちを襲う。
だが人形自身も自我に目覚め、子ども扱いされる父親から離れようとする。
しかし、それは父親の憎しみに反する行為でもあった…

ちょっと複雑な気持ち。
ここまで子供に執着する親心って?
テレビなどで「嫁にやりたくない」と
娘を猫かわいがりする父親を見ると気色悪くなる。
自分自身が相手の父親から娘を奪った張本人だろう。
ちなみに娘が生まれた時、最初に思ったのは「五体満足でよかった」
次に浮かんだのは「将来、連れてきた彼氏が
日本酒を呑まなかったらどうしよう」だった。
そして、それは現実になった…
まぁ、娘の教育がよろしかったようで、今は少しは呑むように。
でも、呑むというよりは「たしなむ」といった感じで、呑兵衛ではない。
まぁ、たしなみが必要なのは自分自身ではあるのだが…

 「光る通り魔」は、光る人間(燐光人間)が登場する横恋慕物語かな。
まったく違う物語だが「美女と液体人間(1958年)」を思い出してしまった。
内気で生真面目な男が汚職事件絡みで自殺する。
まぁ、汚職事件そのものはテーマではない。
自殺した男は、同僚の女性社員に恋をしていた。
自殺に追い込まれたことや恋を成就できない悔しさ、そのことで生への執着心が生まれ、男は燐光人間となる。(でも人間の姿はなく、光る液体なのだが)
ちょっと科学的な説得力には欠ける。
S.R.I.って科学で事件を解き明かすのでは…

 「散歩する首」は、死体蘇生の狂気に憑りつかれた男の物語である。
生首はインパクトがあるけれど、妙な種明かしは興ざめだった。
生首を見せて交通事故を誘発し、死体をジキタリスという研究植物で
復活させようという男の話。

総じて1時間番組だったら、もう少し掘り下げた展開ができたのだろうなと思うと
少し残念な気がする物語ばかりだった。
さて、第3巻は、どんな人間ドラマが展開するのだろう。

第1巻に収録されていた物語に比べて、
勝呂誉と岸田森の絡みが少ないように感じるのは気のせいか?
やっぱりバデイものじゃないのかな。
あるいは彼らのスケジュールの問題?

DVD 怪奇大作戦 Vol.2 - 特撮(映像), 岸田森, 勝呂誉, 松山省二, 小橋玲子, 特撮(映像)
DVD 怪奇大作戦 Vol.2 - 特撮(映像), 岸田森, 勝呂誉, 松山省二, 小橋玲子, 特撮(映像)

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