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【BD鑑賞】ストーリー・オブ・フィルムEP15/映画の未来

ストーリー・オブ・フィルムEP15/映画の未来
 制作年  2011年
 監督   マーク・カズンズ
 録画日  BD形式 2016年5月3日
 鑑賞年月 BD鑑賞 2016年5月


 おおよそ一世紀強の時を経て映画史は一巡した。
フランスのリュミエール兄弟がシネマトグラフ・リュミエールという現在とほぼ同じ装置を開発し、1895年パリで開かれた科学振興会でそれを公開した。

写真が動く…3D映像以上の衝撃を、当時の人々は受けたことであろう。
そして同じく1895年12月28日、ついに彼らは有料の試写会を開くのである。
これが映画の起源とされている。(他にも諸説あるようで、ただ今勉強中)

そして、今やフィルムを使わない撮影、配給、上映が行われるようになった。
本シリーズは、このことをもって映画史が一巡したと主張している。
確かに映画は新しい可能性に向かって一歩踏み出したことは間違いないだろう。

この最終回では映画の未来を、決して明るくは描いていない。
EP13で提示したフィルム時代への懐古趣味的提言と同様、
ここでも原点回帰的な提言が行われている。

問題提起として選ばれた題材は「華氏911(2004年)」である。
19世紀末、映画は工場から出る人々や駅に到着する機関車といった
現実を映しだすことでスタートした。
そしてジョルジュ・メリエスが「月世界旅行(1902年)」で示した
特撮によって、仮想現実を生みだすことに成功、その後もフィクションとしての日常を、笑いや恋愛、恐怖を描き続けることで発展してきた。
しかし、「華氏911」は現実を、現実だけを映しだしているだけである。

9.11同時多発テロ事件勃発を耳にした当時のブッシュ大統領の泳ぎ切った目を、
誰も彼に助言しない有能なはずの取り巻きスタッフを、ただ映しだすだけ。
それだけの作品が「ボーン・スプレマシー(2004年)」と
同程度の興行成績をあげた…
つまり映画は、未来の映画はリアリズムを求めてゆくというのである。

そ、そうかなぁ…
現実には、相も変わらずフィクションだらけである。
確かにドキュメンタリー風の作品は増えた。
しかし、主流はあくまでフィクションのままである。
映画というものは、いくらディティールにこだわろうが、
演出を現実味を帯びたものにしようが、記録映画以外はフィクションである。
記録映画だって、必ず主観(価値基準)が入り込むものだ。

技術的な発展は立体映画、ホログラム的なものだったりするだろうか。
CG技術だって、まだまだ発展の余地はあるのだろう。
個人的には映画というものは、これからも観客に夢と希望を
与えてくれるものであって欲しい。
社会問題を炙りだすような痛烈な批判精神に富んだものだって、
大きな枠で考えてみれば未来への提言であろうし、
とにかく我々の心を刺激し豊かな感性を育むようなものであって欲しいと思う。

映画業界の回し者ではないが、そういう映画制作者を落胆させないためにも、
できるだけ映画は映画館で観ようと思う。
もちろんネット配信やDVD、BDの鑑賞を否定するつもりはない。
時間と金は、我々にとって有限の資源である。
全ての作品を劇場で観ることは現実的には不可能だから。

さて、これで全話を鑑賞した。
まるで大学の講義の様な内容(映画史だから仕方がない)で、
ちょっとしんどかったなぁというのが感想。

でも、楽しかった…個々の内容は羽が生えたように記憶から飛んで行っているので、
また、そのうち再鑑賞、再々鑑賞することになるだろうな。
まぁ、よいものを録画したと思っている。

ストーリー・オブ・フィルム.jpg

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