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【BD鑑賞】天国と地獄

天国と地獄
 制作年  1963年
 監督   黒澤明
 出演   三船敏郎、仲代達矢、山崎努、三橋達也、
      香川京子、志村喬、木村功、加藤武ほか
 劇場公開 1963年3月
 録画日  BD形式 2013年1月5日
 鑑賞年月 BD鑑賞 2013年10月


 エド・マクペインという米国の推理小説家が書いた
「キングの身代金」という作品が原作だそうである。
初めて聞く小説家だ。
ということは原作は読んだこともない…まぁ、いつものことだ。

「誘拐犯が、もしも間違えて別の人質を誘拐してしまったら…」
というサスペンス劇である。
黒澤明作品の中では、好きな部類になった。

我々の世代は誘拐事件というと、
真っ先に「吉展ちゃん誘拐殺人事件」が脳裏をよぎる。
なんと本作制作年と同じ1963年の事件だったとは、驚きを禁じえない。
事件発生と公開時期も重なっているように見る。
今だったら、間違いなく公開中止だろうなぁ。

作品を観ながら「死の接吻(1991年)」と
ドフトエフスキーの「罪と罰」を思い出した。
高台に豪邸を構えて暮らす製靴会社の常務を眺めながら、
犯人が犯行に至る経緯が「死の接吻」的で、
その論理がラスコリーニコフ的であったので…
邦題の「天国と地獄」は「罪と罰」の連想からなのだろうか?

昭和30年代の街並、横浜や錦糸町などが描かれていて、
不謹慎ではあるが、ちょっと郷愁をそそられた。
この年代の首都圏と地方の県庁所在地の街並には、
今ほど大きな格差はないように見える。

羅生門(1950年)」にはかなわないが、
なかなか楽しめる黒澤作品だと思った。

しかし、当時のこの規模の会社役員の生活ってかなり豪華だなぁ。
車は運転手付き、電話は公衆回線が2回線、お手伝いさんもいる。
この風景は「まぼろし探偵」や「月光仮面」でも見かけたシチュエーションだ。

それでも家庭用冷房装置は無いのが面白い。
三種の神器だものな。

天国と地獄[東宝DVD名作セレクション]
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