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【劇場鑑賞】ブレードランナー2049

ブレードランナー2049
 制作年  2017年
 監督   ドゥニ・ヴィルヌーヴ
 出演   ライアン・コズリング、ハリソン・フォード、
      アナ・デ・アルマス、マッケンジー・ディヴィス、
      シルビア・フークス、ジャレット・レト、
      レニー・ジェームス、ロビン・ライトほか
 劇場公開 2017年10月
 録画日  DVD形式 2018年5月12日
      BD形式  2018年8月18日
 鑑賞年月 劇場鑑賞  2017年10月


 長い上映時間だったが、飽きることはなかった。
そういう点では、自分にとっては面白い作品だったのだろう。
なぜか、人ごとのように表現してしまうが…

そのような感覚になるのは「エイリアン/コヴェナント(2017年)」、「猿の惑星/グレート・ウォー 聖戦紀(2017年)」に感じたのと同様の、こじんまり感ではないかと思う。
この3作品に共通して感じた感情である。
まぁ、勝手な思い込みなのかも知れないのだが…

ブレードランナー(1982年)」の近未来映像には驚いた。
環境破壊が進み社会が荒廃するということは、
こういうことなのかと。

最初に観たのは21世紀初頭の2001年9月頃だと思われる。
明確な記録が無いので、正確なところは分からない。
WMV形式での録画が2001年9月なので、
たぶんそうなのかというところだ。
もう少し前のような気もするが。

ハリソン・フォード主演のSF映画ということ以外は、
ほとんど何も知らずに観た。
「ブレードランナー」がカルト的な人気を博している作品と知るのは鑑賞後だったと思うし、2009年に「ブレードランナー(クロニカル)」を観たとき、初めてエンディングの異なるバージョンがあることを知った。

前作では人造人間であるレプリカントは、人間に代わって危険な作業や重労働をこなすロボットとして描かれていた。
その彼らが「命」や「感情」を意識したことで、なぜ4年間の寿命を持って生まれてくるのか、そこから解放されたいと願うこと、もっと生きたいと願うことが、なぜ悪いのか。
そう感じて逃走する、あるいは反乱するレプリカントを、追いかけ処分するのがブレードランナーと呼ばれる捜査官たち。
主人公はデッカードという捜査官であった。

本作で同様の仕事をするのはKという捜査官。
彼は新型のレプリカント。
実は、前作の数年後に寿命の長い、あるいは寿命のない?、レプリカントが製造され、世界は大混乱に陥ったらしい。

そこで人間たちは、そのようなレプリカントの製造を中止し、新たにもっと人間意従順なレプリカントを生産した。
その間にタイレル社は倒産、別な企業がそれを継承した。
Kは人間のもとで寿命のない
旧型レプリカントの処分を任務としている。

デッカードとレプリカントたちの戦いを描きながら、レプリカントたちが感じた人間とは違う生命体としてのアイデンティティー、果たしてそれが存在するのか?

そんなもの、あるはずがないと思っていたデッカードが、
ロイの死を見ることで「もしかすると…」と心境が変化し、レイチェルト二人連れだって旅立つ。
そのことで観客も、人間とレプリカントの未来を想像した。

さて、本作はどうだろうか?
再びレプリカントはブレードランナーに追われている。
しかも、それは旧型を新型が追うという姿に変化しており、
人間は指示するだけだ。
これでは寿命があったロイたちと、
同じ立場ではないのか?

ロイたちが感じなかったこと、人間とレプリカントを区別するものは何か?それは寿命で区切られていた。
高度な人工知能をもったレプリカントは、外見的にも感情的にも人間と大差ないのである。

しかし、彼らと人間の大きな差は何か?
それはレプリカントが、自己を自ら複製できないこと。
新たにレプリカントを製造しているウォレスという人物が、
「レプリカントの労働力によって人類は宇宙に大きく手を広げている。もっと活動の場を広げるには、さらなるレプリカントが必要だが、製造が間に合わない。」、「タイレル社はレプリカントの生殖に成功したはずだ」というようなことを語っていた。

生殖活動を可能にした事実をもとに、レプリカントたちが「生物」としての権利を主張する方向に進む…のではないかと思ったら、しり切れトンボのように物語が終わってしまい、それが肝だと思っていたので、
やや唖然とした。
「えっ?そこは続編なのか?」

個人的にはアナ・デ・アルマスが演じた
ジョイというホログラムが気になった。
AIを駆使しヴァーチャルな存在として主人に仕えるサービスの一つのようだが、ホログラムなので実体がない。
ネットでサービス提供会社と繋がっているので、
緊急連絡が入ると活動を停止する。

しかし、手のひらサイズの装置に移すことでサービス会社からの束縛から解放されるようなのだ。
さらに、人間とリンクすることで
実体を得ることもできる。
新たなヴァーチャルレプリカントではないかとすら
思えてきたのだが…
本作の中では、切なく破壊されてしまう…

とにかく、前作を観ていないと
表層的にも内面的にも面白さが半減する作品だと思う。
とにかく、長いんだよなぁ。
何度か席を立つ人がいたけれど、
あれは皆トイレタイムじゃないだろうか。
年齢を重ねると2時間超の作品、
かなり忍耐を要することは間違いない。

他にも考察してみたいことが多くて、
一筋縄ではゆかない作品だった。
こじんまり感は、これだけ長い上映時間なのに人間とレプリカントとの大規模な戦争シーンが見られなかったことにあるのだろうなぁ。

しかし、レプリカントたちの大活躍で発展しているはずの人間社会が、妙に荒廃しているのは違和感があるなぁ。
1982年、経済的発展に浮かれ気味の米国では、あの未来観が警鐘にもなって価値ある映像だったけれど、その40年後の未来世界も同じような感覚って、どうなのかな。
まぁ、話の連続性という点では
同じ世界観がよいのかも知れないけれど…


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