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【劇場鑑賞】風と共に去りぬ   子供には早すぎた

風と共に去りぬ
 制作年  1939年
 監督   ビクター・フレミング
 出演   ビビアン・リー、クラーク・ゲーブル、
      レスリー・ハワード、ハティ・マクダニエル、
      オリビア・デ・ハビランド、ほか
 劇場公開 1952年9月
 録画日  DVD形式 2006年3月12日
      BD形式  2013年3月13日
 鑑賞年月 劇場鑑賞  1973年秋頃
      DVD鑑賞 2006年3月頃


 我が実家は、基本的に音楽も映画も
スポーツとも無縁の家庭だった。
今考えると、父親に趣味らしき楽しみは
無かったように思う。
母親は、今風に言えばガーディニングになるのか、
庭いじりと家庭菜園が好きだった。
他にも裁縫のたぐいは嫌いではなかったようである。

父親の書棚には難しそうな本が沢山並んでいたが、
楽しそうに読んでいる姿を見たことが無い。
ほとんどが、自分が生まれる前のものだったので、
若い時の趣味なのかも知れない。

音楽は、歌謡曲さえ流れていたことは無く、
自分や妹が好んで歌番組を見ている程度であった。
なんだか、こうやって書くと索漠とした
家庭のようだなぁ…そうでもないのだけれど。

そんな雰囲気の中で、母親が突然この映画を
観ようと言い出した。
高校三年、秋頃だったように思う。
就職が決まって、母親としても何事か
思ったのかも知れない。
もしかすると母親なりの思い出作りだったのか…

その時、聞いた話で忘れられないのが、
「若い頃はジェームス・ディーンが好きだった」
(もしかすると「流行った」だったかもしれない)という
母親のつぶやきである。

おおよそ洋モノには縁のなそうな
大正生まれの母の口からジェームス・ディーンという
名前が出るのは、俄かには信じがたかった。
そして鑑賞する映画が「風と共に去りぬ」、ビビアン・リーだ。
カルチャーショックと言えば少し大げさかもしれないが、
驚愕の新事実という感じだった。

さて、ここでいつものように記憶は曖昧になる。
家族皆で観にいったはずなのだが、弟の記憶がない。
当時、家族は6人。
父、母、自分、妹、弟そして父方の祖母。
祖母は90弱だからさすがに映画館にはいない。
弟は7歳ぐらいだから、この映画にいなくても
不思議はないが、だとしたらどこに?

平日なら小学校だろうが、自分も妹も学校があるから、
劇場に出向いたのは、平日とは思えない。
うーん、事実は深い霧の中である。

それにしても、この当時は思春期の最後のほうで
少しはまともになったとは言え、
家族で出かけるのが大嫌いだった頃だ。
本当に家族で観たのだろうか?

弟の次に影が薄いのが父だ。
父も映画を含めておおよそ文化芸術活動に縁のない、
働くだけの技術屋的な典型的仕事人間だった。

もっとも子供にいちいち説明をしないヒトでもあったので
こちらが勝手にそう思っていただけなのかもしれない。
なにしろ本棚には旧仮名使いの
「世界文学全集」なるものが置いてあったから、
文学が嫌いではなかったのだろう。
しかし、読んでいるところは見たことがない。

ためしに「モンテクリスト伯」という作品を
読んでみたことがある。
「岩窟王」が好きだった自分としては、
読破できると思ったのだが、
旧仮名使いに早い段階で挫折してしまった。
たぶんダンテスがつかまる前で諦めてしまったと思う。

さて、この作品、あいだに休憩が入ったのも驚きだった。
「そんなのありか?」と正直なところ、そう思った。
幕が下りて、トイレにいったり何やらで
館内が騒然とし始めたのをなんとなく憶えている。

残念なことに、当時はあまり感動しなかった。
なんだか長くて、時代がかった古臭い
映画だとしか思えなかった。
しかし、大人になり少しは物事の判断も
つくようになって、あらためて鑑賞してみると、
特に南北戦争という時代背景を考えると、
主人公のスカーレット・オハラの
自由奔放な生き方と強い意志には感動を覚える。

さらに言えば、本作は1939年の制作である。
つまり大東亜戦争、第二次世界大戦太平洋戦線において、
わが国が彼の国に宣戦布告をする2年も前に
作られているのである。

それを考えただけで、彼の国の文化と
技術的な懐の深さには驚愕する。
鉄の生産量や石油の有無といった
経済的な面だけではなく、文化的な面でも、
あの戦争には無理があったと言わざるを得ない。

もっとも、だからと言って
彼の国の横暴を許容しているわけではない。
それはそれ、これはこれで話が別次元だ。

凛としたビビアン・リーは素敵だが、
実生活では苦手な女子かも知れない。
レット・バトラー(クラーク・ゲーブル)も、
なんでこんな女に惚れちまったのか…




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