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zoom RSS 【DVD鑑賞】太陽の王子/ホルスの大冒険

<<   作成日時 : 2018/07/07 21:02   >>

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太陽の王子/ホルスの大冒険
 制作年  1968年
 監督   大塚康生(作画)、高畑勲(演出)
 出演   平幹二朗、市原悦子、三島雅夫、永田靖、
      大方斐紗子、朝井ゆかり、小原乃梨子、
      横森久、横内正、東野英治郎ほか
 劇場公開 1968年7月
 録画日  DVD形式 2016年12月23日
 鑑賞年月 DVD鑑賞 2016年2月


 「ゲド戦記(2006年)」流れのジブリは、
これで一旦休憩にする。
娘から「風の谷のナウシカ(1984年)」の補足説明があった。
まるで補習授業みたいだった。
原作漫画を読むと、もっと深い理解を得られるようだ。
奥深いジブリ作品(いや、宮崎作品か?)。
いつか機会があれば紹介することにしよう、忘れなければ。

 ウィキペディアによると制作トップに立った高畑勲にとって、
本作は初めての監督作品であり、宮崎駿が本格的に
制作に携わった初めてのアニメ作品なのだそうである。
半世紀後のわれわれは、この二人がこのあと日本のアニメ界を
けん引していく重要人物であることを知ってしまっている。

まことにリアルタイムで経験していないということは、
残念でならないのだが、本作が公開された
1968年7月は中学1年。
もっと柔軟な感性で、いやいや素直に感動しただろうし
ワクワクしながらホルスの大冒険を、
一緒になって楽しめたのではないかと思う。

還暦を過ぎたジジイは、すでに冒険心を失ってしまったのか、
ホルスの冒険物語には、それほど心がときめかなかった。
童心が失われてしまったということなのだろうか。
ちょっと悲しいことかも知れない。
むしろ悪魔グルンワルドの妹であるヒルダの孤独に心が痛む。

アニメの技術論的なことは、よく分からないが…
全体の印象としては、出来映えにムラがあるように感じた。
冒頭のホルスと狼の戦いなど、いくつかのシーンは
躍動感に溢れているのだが、後半の村人と狼の戦いや
ネズミに襲われるあたりは、明らかに静止画の多用で
迫力ある見せ場のはずが、手抜きと言われても
仕方がない作りになっている。

「東映まんがパレード」の一本として上映するため、
上映時間に制限があったのかも知れない。
だとしても、ここはアニメーションで
動いてくれないと魅力が半減してしまう。
制作現場で何かあったのかも知れないが…残念である。

 さらに知恵のついた大人から見ると、
どうも鼻につく演出がある。
それはホルスが父の遺言の通り人間の村(社会)に行くのだが、
その村人たちの生活が、どことなく共産主義、
ないしは社会主義の匂いがすることだ。
それを礼賛とまではゆかなくとも、よしとしている雰囲気がある。
どうもキナ臭い。
今だから、そんなことを思うのだろうが…

太陽の王子と銘打ってあるわりには、
舞台が北国(北欧風か)なので寒くて暗い印象がある。
「雪の女王(1957年)」の世界の物語のようで、
ちょっとした違和感を感じた。

しかし、それらのことは童心に帰って素直な心で鑑賞すれば、
まったく気にならない事柄のような気もする。
悪魔グルンワルドを倒す戦いと、そこに至るまでのホルスの成長に
心を踊らせたに違いないと思うと、こんなジジイになってから
観るのではなかったかなと思ったりもする。
今さら思っても詮の無い話だが…

ヒルダの悲しみにはシンパシーを感じた。
悪魔グルンワルドに滅ぼされた村人の生き残り、
といった説明があったような気もする。
そういう流れでは、なぜグルンワルドの妹になったのか疑問は残る。
まぁ、そのグルンワルドからもらった宝石で
永遠の命を享受できるのだが、そのために
孤独感に苛まれている心情は、悲しくもあり、憐れでもある。

「アデライン、100年目の恋(2015年)」では、
永遠に歳をとらない女性の孤独が描かれていた。
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年)」は、
永遠の命を持つ吸血鬼の苦悩が描かれていた。
そのためには人間の生き血が必要だからだ。
そして、アデラインは百年目の恋をすることで
永遠の命を手放したが、吸血鬼は生き血を求めた。

ヒルダもアデラインも永遠の命を苦悩の果てに、
自らの意志で手放す。
そのことで人間としての幸福を手にする。
「アンドリューNDR114(1999年)」で
ロボットであるアンドリューは、人間としての尊厳を追求し続けた。
そして辿り着いたのは「死」であった。

ゴールある人生、それが幸せなことであることを噛みしめて、
今日一日を過ごしたいものだ。
ジジイは、もう冒険を求めない。
不易であることに安堵感を覚えるのが、
歳を重ねるということなのだろう。
夢の実現に向かって希望を抱くことは、若さの特権だなぁ。

本作の本来のテーマとは違うことを思いながら鑑賞した。




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